松本へ

okatake2009-01-06

けものみち文庫『山からお宝』が届きました。南陀楼綾繁積ん読フレンズによる「本を積まずにはいられない人のために」、その解決にはならない話が満載。写真も多数収録。みんな積んでるなあ。ぼくも積んでます。退屈男、書肆紅屋、書物蔵など、読書ブログではおなじみの匿名子たちの、本に埋まった生活も覗ける。家に本棚がない現代の風潮をあざ笑うかのような、度を超した蒐集逸脱ぶりが快い。喝采したくなる。pippoさんが高校時代、好きな男子をわが部屋に招き入れたとき、「これさ…女の部屋じゃねぇじゃん」と言われ、帰ってしまった箇所で笑った。「わが家はきたない!」で始まる畠中理恵子さんの戯文も秀逸。「山、LOVEだあ!」って、一般のひとには意味不明ですけど。ジュンク福岡店の下妻さん部屋写真にベッドが写り込み、どきんとしたり、わしゃエロおやじか。
これらをトキワ荘のように、一つの建物に集めて、公開してほしいぐらい。古本アパート。ぼくも一室借りたい。
一ツ橋「ブ」が文庫200円均一タイムサービスをしていて、大佛次郎終戦日記』文春文庫を買う。戦中の古本屋の記述あり。古本は枯渇し、何か交換でないと売ってくれない。「高くてもいいと云うと去月あたり発行の四・八〇銭のものを拾円と云う。交換の本には何がよいかと云うと荷風だと云う。荷風も戦争で男を上げしものなり」。新刊が一カ月後に古書価が数百数千倍になる!

いまから一泊で「松本」へ行ってきます。一人で、です。花月に宿をとって、大学時代の友人に合う。もちろん青春18の旅です。