来た、来たDENONの最新コンポ

okatake2008-12-31

静かな年の瀬だ。なにもかも、静かに流れていく。あんまり静かなので、止まっているみたいだ。
思いがけず、注文しておいたデノンのコンポが早く入荷し、撮りにいく。家族ででかけたついでに買物。スーパーはこの世の終りのように、みんな買物をしている。やっぱり、迎春は、大事なイベントなんだ。これがなくちゃあ、人は生きている甲斐がないだろう。
帰って配線し、とにかくレッドガーランドをかけてみる。リアルで明瞭で肉厚な音に驚く。すごいすごい。今まで聞いていた音はなんだったんだろうと思う。コルトレーン、マイルス、アン・サリーととっかえひっかえ聴く。あんまり大きな音で聞いていたら、階上で年越蕎麦の用意をしていた妻に、上まで聞こえてるわよ、と言われる。ほんと、ジャズ喫茶にいる気分だ。
「紅白」はもうずいぶん前から興味がなくなっているので、今夜はジャズ三昧だ。
年の瀬に読み出した阿久悠『夢を食った男たち』(文春文庫)があんまりおもしろくて、線を引き、付箋をつける。「スター誕生」の誕生から、その表裏を書いた4章までが圧倒的におもしろい。「スター誕生」の企画段階で、「なるべく下手を選びましょう」と言ったこと。周囲の反対をおしのけ、審査員にまだ23歳だった都庫俊一を起用。それから都庫がすごい人気に。スター誕生の第一号は都倉俊一だった。などなど。
こないだ庄野潤三の『明夫と良二』を読んだ話を書いたが、『絵合せ』は考えたら、同じ時期の庄野家のことを書いている。長女が嫁ぐまでの家族のこと。来年は庄野作品をじっくり読み返そう。
そんなわけで、今年はおしまい。また来年。つまり明日だ。