今日は寒い

okatake2008-12-26

急激に寒くなった。これが寒さというものだ、と知る。今年最後の締め切り原稿を書く。
ちょっとさぼっていた、受贈書の紹介を。
吉田篤弘『空ばかり見ていた』文春文庫は、単行本のとき、どこかで紹介した。クラフト・エヴィングの吉田さんも、すでに作家としてのキャリアができてきた。これは流しの床屋と、旅先で出会った人たちとの交流を描く。坂崎重盛『東京煮込み横丁評判記』光文社は、「遊歩人」連載がまとまったもの。イースト東京の煮込みがうまい居酒屋をガイド。初めのほうに「コクテイル」もちらりと出てきます。
北尾トロ『ほんわか!』メディアファクトリー文庫。「ダヴィンチ」に長期連載中の本をめぐる冒険、調査から精選。トロさん絶好調。
出久根達郎『古本供養』は、このところずっと出久根さんの古本エッセイは河出から出ているが、これも河出。やはり古本ネタは、出久根さんの真骨頂だろうな。
書き忘れがあったらごめんなさい。これが昨日今日とどいた本。
庄野潤三明夫と良二』読み終える。最初に読んだのは二十年ぐらい前だから、ほとんど忘れていた。新鮮に読んだ。庄野作品ベストテンに入るだろう。長女が嫁ぐ(わりあい近くに借家)というのが、この作品の裏の味だ。しかし、結婚式の日のことは省くというのが庄野流。
ここ数ヶ月、オーディオの新しいのが欲しくて、音羽館の広瀬くんの指導を仰いでいた。ディスクユニオンのオーディオ店へ寄ったりしていたが、あれこれ組み合わせでコンポを組むというのが面倒になって、今日、家電量販店で、DENONの「RCDーCX1」という最新機種のコンポを買う。レコードジャケットサイズの、アンプとプレイヤーの一体型だが、この小型ボディに最新技術を投入し、高音質でいま人気の機種。オープンしたばかりの大型店で、ずいぶん値下げをしていたが、それでも18万ぐらいした。今年の自分へのボーナスだ。ただ、在庫がなくて、音を聞けるのは年明け。楽しみだ。スピーカーも小型なのだが、視聴したが、すごい音質で、音量も大きい。レコードプレイヤーもついでに買ったので、眠っているジャズのレコードもこれで聞ける。
久し振りに、某誌と某紙から書評の依頼。これも締め切りは年明け。小谷野さんの里見弴論と、東京オリンピックを舞台にしたミステリ。それから林哲夫さん経由で、ちょっと興味深い原稿依頼あり。年の瀬もおしつまって、ごひいきいただき、本当にありがたいことです。
夜、BSで黒澤明特集を見る。
明日は「サンデー毎日」で仕事納め。サンデーの忘年会にも出る。あさっては仙台。このブログもよって休止します。