不穏な天気に疲れてしまった

okatake2008-12-05

今日は変な天気で、なにやらとても暑い。つまり車内や屋内は暖房がきいているわけで、Tシャツ一枚になりたいぐらいだった。どこでも汗をかいた。おまけに突風が吹き、行きの中央線、帰りの東西線、ともに遅れ、東西線高田馬場でとうとう止まってしまった。やれんぜ、まったく。それで山ノ手線に乗り換えたら、こっちも止まってる。雨は降ってくるし、「ささま」と西荻を、ライブの告知チラシをお願いしようと思ったが、西荻の「音羽館」「興居島屋」しか行けませんでした。とにかく疲れた。
午前中に「ビッグイシュー」の原稿を書いて送り、すぐ駅まで自転車で向うが、駐輪所に着いて、財布を忘れたことに気づく。年に数回はあるな、こういうこと。で、また家に戻る。また駅へ。
「書窓会」を少し覗く。克書房がまた全集端本を投げ売りしていて、『神西清全集』1から4を3000円はかなり心が動いたが、送るしかないし、読めないよどうせ、と思ってあきらめる。この神西清があることを知ったのは、ちょうどそばを通りかかったら、年輩の男性が、この評論篇(上下)を持っていて、克のおばさんに「これは二冊、それとも中があって三冊?」と聞いていたからだ。あっ、と思った。たぶん、だけど、神西清全集は四巻まで出て、あとがなかなか出なかった。追加で出たのがこの評論篇上下ではないか。検索すると、けっこう『神西清全集』は1から4、というのが出ている。
中野重治全集』の十八「プロレタリア文学の人びと』を買う。300円だよ、泣けてくる。ほか6、7冊あったか。「あきつ」では、背をガムテープ補修した『通叢書 煙草通』が200円。美空ひばり表紙の平凡フロク『おたのしみ演芸ブック』300円。谷川俊太郎『花の掟』300円。
帰りの電車で、庄野至『三角屋根の古い家』編集工房ノア、を読みふける。つまり庄野英二、潤三兄弟の弟だ。著者が少年期の庄野家の姿が回想される。ううん、いいなあ。カレーと食パンが食べたくなる。庄野潤三はいい先生だったんだ。泣けるエピソードあり。庄野家はそれ自体が一つの作品だ。こういうホームドラマが見たいなあ。いまテレビにないもの、こういう世界が。ユーモアたっぷりに、けれんなく、淡々と描いていけば、ぜったい視聴率とれるって。みんな、ドタバタ、若作りドラマに飽き飽きしてんだから。これを「ブックジャパンン」の次回に書くか。
黒岩比佐子さん新刊『明治のお嬢さま』角川選書、いただきました。ついこないだ、同じ角川選書から『編集者 国木田独歩の時代』が出て、角川財団学芸賞を受賞したと思ったら、息つくひまもなく、これに取りかかっていたんだな。明治のお嬢さまたちの、とびぬけたハイソぶりが、さまざまな資料を駆使して紹介されている。なぜ、彼女たちはみんな美人なのか、その理由も。「権力と美人が結びついた」結果だというのだが、いまでも、金持ちの家のお嬢様は美人が多いよね。と、これ以上は口をつぐんでおこう。同著の黒岩さんのプロフィール写真もとってもいいですよ。
中公文庫からは保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』をいただく。これ、単行本がよく売れたんだよ。文庫化に際し、「創作ノート」を100ページも加筆しているそう。これまた売れそうです。
ええ、明日早く広島へ旅立ちます。ちょっとお話をして、また戻ってきます。
音羽館でCD2枚。あがた森魚と、レナード・コーエンの局をいろんな人が歌ったの、こういうのコンピレーションっていうの?を買う。
某社から、単行本の依頼(企画段階だが)があった。来年も数冊、なんとか出したい。負けるもんか!