ノンちゃん雲にのる

okatake2008-11-12

ぬかるみから、片足だけ抜け出した。
昨日、成城学園駅前の事務所で大林宣彦さんインタビュー。和田誠の油絵(ジョン・ウエイン)が飾ってあった。やっぱり少し緊張したな。
インタビュー終って、近くの喫茶店でスパゲティのランチを食べる。店の女主人が、ずっと切りなく、女性の店員に、笑いながらだけど、細かく注意を与えているのを聞いて、一挙手一投足をチェックされているようで、ひとごとながら、「もう、やっとられんぜ」と思う。
この日は、祖師谷大蔵の「そしがや21」という温泉の銭湯へ行くつもりで、準備をしてきた。隣り駅なので、歩くことに。もちろん古本屋巡りをからめるつもり。ところが、まず田久保書店が開いてない。駅前通りまで出て、駅に隣接した「ブ」では拾うものがない。ウルトラマン商店街を南へ。略図だけ書いてきたのが間違いのもと、なんだけど、文成堂が結局わからない。今度は北へ。祖師谷書店が、これは思ったよりはるかに遠く、ひと駅分ぐらい歩く。しかし、ここは相当いい店だった。町中の古本屋にしては、ありきたりな本が少なく、文庫だけ取っても講談社の大衆文学館がけっこうあったし、非常にセレクトした品揃え。ちょっとオドロキました。赤瀬川の「トマソン」の元本の上に、さらりと、戦前の広告雑誌が置いてある。買えなかったが、わざわざ行ってみる価値はじゅうぶんある。
帰り、「ドラマ」が20%オフで、『古本道場』ポプラ文庫(260円)、吉村昭『見えない橋』文春文庫(160円)を買う。後者を風呂上がりに読もうと思ったのだ。ところが、略図の書き方を失敗したらしく、駅前近くをうろうろして、「そしがや21」がわからない。人に聞くのもためらわれ、疲れてしまい、あきらめる。駅改札前の付近図を見たら、ちゃんと表示してあって、なんだ「ドラマ」の近くなんだ。
吉祥寺「ブ」で塩野七生ローマ人の物語 終わりの始まり 上』新潮文庫ほかを買う。これが、マルクス・アウレリウスの巻なんだ。
無印良品」で青のコートを買う。

月に二度の、ふんばりどころの原稿をようやく上げ、「共同通信」書評、アルベルト・マングェル『図書館 愛書家の楽園』白水社をようやく書く。「ビッグイシュー」特集の「忘れられない贈り物」4枚は、本の贈り物ということにして、さっき送稿。まだ、諸々のこっているが、とにかく危機は去る。
CSで鰐淵晴子主演「ノンちゃん雲にのる」を見る。原節子、藤田進が両親役。どっちもいいなあ。天才バイオリニストとしてすでに有名だった8歳の鰐淵晴子は、ほんとうに少女雑誌から抜け出したような美貌。お母さんがドイツ人なんですね。ノートを取りながら見る。徳川夢声が雲の上の神様役で登場。ノンちゃんは、本当は東京の子なのだが、病気療養で、牛や羊がいるような田舎に家族で住む。途中「金山橋」という木の橋が見える。ロケ地はどこかしらん。検索すると、「金山橋」は北海道から鹿児島まで方々にある。しかし、東京からの位置関係でいうと、郡山の阿武隈川にかかる「金山橋」っぽいなあ。
てなことで、ではでは。