元気のでない火曜日

okatake2008-10-22

中野新橋の古本屋さん「猫額洞」さんのブログ「猫額洞の日々」を読んでいると、ほぼ毎日、本を読了している。しかも適確な感想が述べられていて、その点でも、ううむと感心させられるのだ。
最近のではヘミングウェイ『移動祝祭日』を、むかしの三笠書房版で読んでいらっしゃる。ちょっと読みたくなるんですよ。
byogakudo.exblog.jp
「猫額洞」さんについては、いまもっとも詳細に古本屋のありさまを伝えるブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」さんが、10月20日付けでくわしく報告しています。ほんと、この両ブログは勉強になるな。

昼飯たべがてら国立散歩した以外は家にいる。朝早起きして、TBS用の放送原稿(三浦順子『女装と日本人』講談社現代新書)を書いたもので、急激に眠くなって、駅前のベンチにしばらく座っていた。ちょうどすぐ近くで「ビッグイシュー」の販売員がいて、週刊誌拾いの男と二人で喋っていた。「これからはいい大学出てたってダメ、中身で勝負」「パソコンの検定で資格もってたって、じっさい、仕事ができなければハネられちゃうんだから」など威勢がいい。そのうち、空手の指導を、拾い屋のおじさんにし始めた。「ぼく、『ビッグイシュー』に書いてんですよ」と、いつか言ってみようか。いま載ってるのは、黒岩比佐子さんの『歴史のかげにグルメあり』の紹介。次が、中公文庫の『木枯し紋次郎』。
古本道場文庫版のカバーデザインをしてくださった得地直美さんの個展「レンガの喫茶バー」が御茶ノ水駅からすぐの「美篶堂(みすずどう)」www.misuzudo-b.comで開かれます。11月4日から16日まで。これは行かなくちゃ。
それから鶴見太郎さんから『柳田国男入門』(角川選書)をいただきました。「柳田民俗学の実践的な課題を近現代史のなかから掘り起こす」(解説)仕事です。
毎年秋に毎日新聞社から発行されるムック『神田神保町古書街 2009』が出ました。デザインやレイアウトが一新され、非常に見やすい誌面になっています。すっきりした感じ。随所に使われた村上テツヤさんのイラストもほのぼのといいムード。讀みものは、宇崎竜童インタビュー、黒岩比佐子さん、石田千さん。ぼくは下北沢古本ガイドを書いています。いまもっとも輝く才筆のお二人と表紙に名前が並んで光栄であります。神保町の古本屋ガイドをパラパラ見てたら、けっこう知らない情報があったな。
デジカメで取り込んだ写真が、急にメール送稿できなくなった。途中、見たことのない表示が出て、そうなるともうお手上げだ。写真をメールで送るくらいのこと、なんで、いっつも苦労するんだろう。パソコンそのもの自体を呪いたくなる。でも、あんまり深入りしたくないんだよな、パソコンに。
ディック・フランシス『転倒』を風呂で読み始めたら、やめられなくなった。奥付に記録があるが、1985年に一回目を読み、95年までに7回読み直している。89年までは毎年だ。今回が8回目。べつに最後まで読まなくってもいいんだ。