関西出張から帰還

okatake2008-10-05

関西出張からいま帰還。あとで、思いつくままに書きます。まずは、「だいこんの会」告知のだめ押しを「海ねこ」さんブログより。

今回、仙台より「火星の庭」前野久美子さんの参加決定!
前野さんの笑い声を浴びにきませんか?
もう数名は大丈夫ですので、まだ申し込みをされていない方、どうぞお気軽に。
できましたら10月7日(夕方)までにご連絡をお願いします。
まだはっきりしないけれども、できれば参加希望の方もご連絡くださいね。

☆2008年秋季だいこんの会☆

【日時】 10月10日(金) 19時〜21時半

【場所】 西荻窪の居酒屋「三喜」の2階

     ※もう場所の説明はいいですよね? はじめての方には教えてあげてください。

【会費】 4,000円

(料理いろいろの盛り合わせ大皿・刺身盛り合わせ。
飲み物の量によっては、プラス500円くらい徴収するかも。会費は最初にいただきます)

【お願い】 プレゼント交換がありますので、何か持ってきてください。
高価なものは必要ないです。500円程度のものでじゅうぶんです。

2次会、あります。いつものあの店だと思います、たぶん。

「三喜」のおばちゃんが「魚の仕入、どうしようかしら」
「テーブルの配置はどうしましょう」と考え中ですので、
「10月7日(火)夕方まで」に出欠のご連絡をくださいませ。

出席・欠席のご連絡は、
海ねこ tomobash■parkcity.ne.jp
■を@にかえてメールしてください。

または、こちらへ↓
daikonkai@gmail.com(イシハラさん)

bukuさんのmixi日記(「だいこんの会」の項)へのコメントでしたら、一言二言で大丈夫。

岡崎武志さんメルアドはじめ、
「だいこんの会」常連への連絡でも結構です。
口頭でもお手紙でもアドバルーンでも飛行船でも結構です。
2次会のみ参加も歓迎。ご連絡お待ちしてます。

●10月3日、ラジオ関西「ラジオの街で逢いましょう」録音のため、神戸へ。予定よりスタジオ入りが早くなり、予約指定したきっぷを、前日少し早めた。ところが、普通、特急券と指定券が一枚なので、予約変更したのも、一枚(乗車券と2枚)持って、新幹線改札を通ろうとしたら機械が鳴り出した。駅員によると、これでは乗れない、もとの変更前の特急券も必要、というのだ。真っ青になる。とにかく、特急指定券をもう一度買い直し(一本遅らせて)ようやく乗車。これで一枚、特急指定券がパーになったかと思えば、あとで元の券と変更になった券を持参すれば、手数料はかかるが返金されるという。なんだか、いまだにこういう手続きで右往左往するのは中学生並みだ。
神戸は曇り。いつも三ノ宮、元町止まりなので、神戸で降りるのは初めて、か、もう記憶の彼方。港に近いベイエリアの高層ビルにラジオ関西が入っている。ホストは江弘毅さん。アシスタントが春野恵子さん(めちゃくちゃ美形)。江さんの下で働く編集者の大迫力くんも、わざわざ来てくれる。江さんとは初対面。少しコトバを交わし、「それじゃあ、いきましょう」とすぐ本番。古本と『昭和30年代の匂い』について、30分ほど質問に応え、喋る。あっというまに終る。春野さん、ぼくの本を4冊ぐらい持って来てくれていて、しかもちゃんと読んでくれたことがわかる。江さんとは同じ大阪、ほぼ同年代とあって、旧知の仲のように喋れた。
このあと「海文堂書店」へ寄り、福岡店長と平野さんに挨拶。入口脇のフェアコーナーを見せてもらう。あ、そうそう、その前に神戸から歩いてきたから、途中の古本屋を何軒か覗いたのだった。収穫はなし。
海文堂を出たころには、どっと疲れ、近くの喫茶店で、ぼーっとしている。このあと夜まで予定はない。あれこれ手を考えるが、体が動かない。しかし、「トンカ」さんにはなんとか、ひさしぶりに顔を出したいと思い、向かう。行ってよかったのだ。「トンカ」さんに挨拶し、店内を回っていたら「岡崎サン、村上さんです」と、一人の男性を紹介される。村上知彦さんだ。「いずれ、どこかでお目にかかれると思ってました」とおっしゃって下さる。あれこれ店内で立ち話。「プガジャ」時代から憧れた、業界の大先輩に会えてよかった。「トンカ」さんは、本の量が増えていた。乙女とおじさんの両方を引きつける品揃えで、入っているビルにもCDショップができたり、ますます集客力が高まっている。
「トンカ」さんで元気をもらって、場所の書いた栞を手に「ハニカムブックス」さんへ。この夏から、若い女の子がビルの一室で始めた絵本と雑貨の店。JR「花隈」に近いが、元町からじゅうぶん歩いて行ける。浦島ビルという不思議な雑居ビルの二階。真っ白な内装で、壁側に本棚。それが二部屋。思ったより広い。レジにいた佐伯京子さんに名乗って挨拶。「あ、岡崎さん、ブログで紹介していただいたんですね。そのあと、たくさんお客さんが来てくださったんです」と礼を言われる。このブログがお役に立てたならうれしい。「トンカ」から「ハニカミ」へ、あるいは「ちんき」「口笛」へと動線ができた。
がんばっている若い女の子と話して、おじさんも少し背筋が伸びた。元町まで戻って大阪へ移動。夜の京橋まで、どうするか。環状線「玉造」で降りたいと思っていた。たしか武藤良子さんが、ここで銭湯に入っているはず。ぼくも30年以上前、玉造の商店街に古い銭湯があったのを覚えている。とりあえず「玉造」へ移動。しかし駅前うろちょろするが銭湯の煙突が見当たらず、代わりに「ブ」を発見。文庫を4冊買う。結局銭湯はあきらめ、古い、古い商店街をぶらぶら歩き、コリアタウン「鶴橋」へ。いったいここはどこ、時代はいつ、という不思議な光景を通り抜け、駅へ出ると、またもや「ブ」を発見。しかも駅の二階にある。こんな「ブ」は初めて。店は小規模店舗で何も買えなかったが、ここでありうべからざる光景を目にする。店の奥が駅構内につながっていて、なんと専用改札口が一つついているのだ。これはまさしく「ナニコレ珍百景」。改札の向こうはもう駅のなかで、普通に乗客が移動している。これは、そのために、わざわざ大阪まで来る価値あり。
そして夜、高校時代の親友・白石と串揚げの「鳥の巣」、「カラオケ」というパターン。京橋は夜の10時でも繁華街でがんがんたこ焼きを焼いている。しかも三店舗ぐらい続けてある。すごい町だ。
知人宅にこの夜は泊めてもらい、翌朝、天神さんの古本市へ。このあたりのことは「古本ソムリエ」さんの日記をどうぞ。
ぼくは、『ロマンアルバム増刊 サンダーバード』昭和55年徳間、200円、犬飼智子『麻憂がやってきた』1978ブロンズ社250円、「太陽」を200円で二冊、100円文庫を3冊買う。ソムリエさんの漁場、100円均一では一冊も買えなかった。いちばんの買物は、さとう・わかし『理科のはつたび』科學教材社、昭和17年、1500円。コドモ向けの科学の本で、挿絵がすばらしい。ハードカバー。
村岡サン、近代ナリコさん、中嶋アホアホ大介くん、ソムリエさんとお好み焼でお昼。
このあと、山本と「ハナ書房」へ、ハナさんとは、東京の即売会や古本市でしょっちゅう顔を合わせている。「ぼくが家族の次によくお目にかかっているのがハナさんです」と言ったら笑っていた。レジ横に函入りの『新しい縄とび百種』という装幀も好ましい本乗っていて、これはいけるとピンと来て買う。2000円を1800円にしていただいた。原稿を一本書けるとふんだわけだ。
「天牛書店」では、ほんとうにひさしぶりに平さんを見た。双子の妹さんは結婚されたそうだ。「いま、目の前にいるのは、あの平さん?」と言うと、百万ドルの笑顔(古いなあ)で「そうです」と言って笑う。これは何か記念に買わなくちゃと、吉行淳之介掌編小説選『百の唇』550円,邱永漢キチガイ日本』南北社500円を買う。
茶店で休憩したあと「ちょうちょぼっこ」へ。「古本と男子」開催中。残り少なくなった気力をかんなで削る急な階段を上がり、ちょうちょぼっこへ着いた時はヘトヘトだったが、逆に山本は、息を吹き返し、店番のお二人に、文化祭開催中の男子中学生みたいに話し込んでいる。声に張りがあり、ギャグを連発。そうか、山本を元気にするには「ちょうちょぼっこ」へ連れて行けばいいんだ、と思った。にとべさん、Mさんも来ていて、それぞれ戦利品を手にしている。また山本が「おい、岡崎すごいぞ」とレジで高らかにラッパを吹く。行ってみると、レジで若い男性が買った10冊ぐらいを手に、「ほら、ほら」と指さす。なるほど、そのセレクトの目の高さにうなる。しかし、それはヒトが買った本。どうこう言ったって仕方ないが、そこが古本ソムリエのソムリエたるゆえんで、品定めをするわけだ。その若いお客さんもソムリエさんからそこまで言われたら悪い気はしなかったろう。
ぼくは、ここで読みたかった杉森久英大政翼賛会前後』ちくま文庫300円、菅原克己編『詩の辞典』飯塚書店(函入りで美本)250円を買う。そうとう、荷物が重くなってきた。
ここらでひと休み。気が向いたらまた書きます。
さっきようやく「彷書月刊」金沢篇を脱稿。いつもの倍のページをもらいながら、とても書き切れない。どうしたもんか、と頭を悩ませながら、書いたり、削ったり。なんとか12枚に収める。
ちょうちょぼっこ」では、ぼくも浮かれた気分。ちょうど来ていた、古本カーペンターズ三谷兄妹の妹さんを拉致して、善行と三人でスタバでお茶。とても仲のいい三谷兄妹が、それでも喧嘩をすると聞いて、どんなことで?と質問。「お風呂の順番とか」と可愛い答え。ぼくと善行、「ぼくらやったら、喜んで三谷さんの後に入る」と、ほとんどエロ爺と化していた。まあ、そうして若さをもらいながら、また古本生活の糧としていく二人でした。
名古屋リブロの愛弟子、青木からメールと写真。『雑談王』フェアが始まったようだ。おおっ、こんなに手広い展開をしてもらっていいのかしらん。手製の均一小僧メンコまで作ってもらって。つるべ討ちのフェアで、すっかりフェア男となった岡崎でした。
前の夜、ちょうど「ワイルドバンチ」の前を通りかかり、山本と行きますと挨拶しながら、結局力尽きて行けなかったことをここにお詫びします。