台風近づく

okatake2008-09-19

台風接近。一日、家で仕事。
角田光代『この本が、世界に存在することに』メディアファクトリーが、『さがしもの』とタイトルを変えて、新潮文庫に収録されることになり、その解説を依頼される。いつもながら、文庫解説を書くときは特別に緊張する。これを仕上げて、続いて「中央公論」の連載。野村克也野村再生工場』に、山岡荘八徳川家康』をぶつけて、書く。いくらなんでも『徳川家康』全26巻は読めない。担当のTくんが1と、関ヶ原の戦いを扱った18巻を送ってくれた。これがドンピシャで、なんとか原稿が書けた。いつもながら綱渡りだ。
新潮文庫の担当者kくんから電話。解説をほめられほっとする。社交辞令であっても、ほめられるのはうれしい。
夜、三鷹上々堂」へ追加補充と精算。このところ、ずっと手取り1万円。ちくま文庫が激しく売れていて、補充が追いつかない。しかし、ちくま文庫は補充が難しい文庫なのだ。
深夜、IWハーパーの封を切り、ひさしぶりに録画してある「ワーズワースの冒険」、田村隆一ミス・マープルを訪ねてイギリス紀行を見る。これ、どこか場所を借りて、みんなに見せたいなあ。
p-vine books,『小野瀬雅生のギタリスト大喰らい 炎のロック・ギタリスト大全』、山田由美子『本気で結婚したい人のお見合い活動マニュアル』飛鳥新社片川優子『動物学科空手道部1年高田トモ!』双葉社、などを寄贈いただきました。
京都でこの夏やった、角田さんとの公開対談が、「小説宝石」10月号に掲載されております。表紙にこんなに大きく名前が出たのは角田さんのおかげ。ほんと、朝青龍に対する高砂親方の気分。温泉で肌つるつる。明日も仕事です。

ABCの『新・文學入門』フェア、一週間で売れた本の報告が来ました。
岡崎堂は8冊
 ・ユリイカ 現代フランス小説
 ・旅の絵日記 平野レミ和田誠
 ・キャンディ テリィ・サザーンの元本
 ・国文学 蓮實重彦特集 
 ・星の王子さま 岩波少年文庫の函入りのやつ
 ・近代日本の産業デザイン思想 柏木博
 ・爆弾太平記
 ・文学の運命
ふむ、ふむ、なあるほど。って、まったく傾向はわからないんですが、ABCのお客さん、なかなか目が高いとだけは言っておこう。
善行堂は6冊で、負けてると悔しがっているが、たぶん売り上げではこっちが負けている。絶妙な値付けをするんだ、善行は。ぼくはほとんど機械的に500円を基準につけている。