吉村達也『読書村の殺人』

okatake2008-08-15

「潮」書評原稿を送る。晶文社のSさん来宅。三校を受け取る。これで最終チェック。9月には『雑談王』が出る。けっこうなページ数になったため、イラストは小さめ。
午後、サンデー毎日。いつも神保町経由で行くが、とにかく日光がすさまじく肌を焦がす。東西線でそのまま竹橋へ。
次の著者インタビュー、狩野俊『高円寺古本酒場ものがたり』に決めて、帰りの電車で読み始める。高田馬場下車、「王将」でギョーザ、生ビール。「ブ」を2軒廻るが、探している本はなし。探している本とは、吉村達也『読書村の殺人』。先日、中央本線南木曽の近くに「読書発電所」をガイドマップで発見。かつて「読書村(よみかきむら)」がここにあった。この話は、角田さんとの京都でのトークでもしたが、なんというファンタスティックな村名かと、感激したのだ。検索していると、くだんの本があると知り、今日はそれを探すことに。教育誌のコラムで「読書村」を取り上げるつもりなのだ。
しかし、高田馬場荻窪「ささま」、「ブ」でもこれは見つからず。「ささま」では、これも探していた「ユリイカ 多和田葉子」を1050円で買う。均一で三冊。
帰宅して、妻と立川栄「ブ」へ。執念がみのって、ここでようやく『読書村の殺人』を見つける。「下鴨」で連日、火だるまになって均一で掘り出もの探しに奮闘中の善行に怒られそうだが、400円で買う。
読書村の古本屋で、古本に埋もれて店主の死体が発見される。そこに「読書の好きなやつは死ね!」と書かれた白い紙が。まあ、そういう話なんです。殺された古本屋のおやじは「宇賀神悠三」。南木曽町で古本屋を営む独身の変わり者。気難しくて人間ぎらい。何者かに刺されたうえ、本に埋もれて死ぬ。どうです、ちょっとおもしろそうでしょ。中央公論新社から1993年に出たノベルス判です。
そのほかあれやこれや。立川栄「ブ」が、500円のCD3枚で1000円セールで、矢野顕子アンジェラ・アキボブ・ディランを買う。DVDで「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク「ポセイドン」を買い、さっそく見るが、ドラマが弱い。