告知と神宮と植草さん

okatake2008-07-29

夏の下鴨古本まつり
告知 以下の通りです。夜の部はまた追って。
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「スムースランチ」
 8月11日(月)、12時30分、下鴨古本まつり会場、本部前集合。
 歩いてすぐの「グリル生研」で昼食べながらおしゃべりします。
 予約しますので、8月2日(土)までに、林哲夫岡崎武志山本善行に連絡してください。
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どしゃぶりの神宮球場から、悲惨な思いで国立まで帰ってきたら、雨なんか降ってないの。8回降雨コールドで阪神は勝った。その歓声を聞いたのは球場外で、しかし、雨のかたまりが目の前に、一歩も進めない。
みんな、球場の外のひさしの下でだんごになっている。コールドで勝ったこと、球場内に残っていた阪神ファンの歓声でわかる。すぐさま六甲おろし。最後の「フレー、フレー、フレー、フレー」と歌い終わったのを待つように、ドカーン、ドドーンと落雷。そのタイミングのよさが、阪神の勝利を祝福しているようで、またファンが沸く。ほんと、お気楽なのね、阪神ファン
神宮は一年ぶり。今回は内野で見たのだが、やっぱり見やすいや。空も軽やかに晴れ、涼しく、いい気分だったのに、雷とともに豪雨となる。びしょぬれで、総武線、中央線で帰ってくる。
植草甚一 ぼくの大好きなおじさん』晶文社がついに出た。魚雷くんも、ハルミンさんも、ナリコさんも、ぼくも書いてます。植草サンの肉声が入ったCDつき。ぼくの原稿は駆け込みで押し込んだので、改行されていなかったり、不備が目につくが、これはちゃんとゲラをぼくがチェックしなかったせい。
東京堂で、『新・文學入門』20冊にサイン、イラストを入れる。
いま枕元に、十数冊の本が積んであって、少しづつとっかえひっかえ読んでいるのだが、そのなかの一冊に筑摩現代日本文學大系の『現代詩集』の巻がある。いろんな文学全集に詩の巻があるわけだが、たいていはアンソロジー。代表的な各詩人の詩業を、つまんで紹介するやりかた。ところが、この現日の『現代詩集』は、おそらく編者の篠田一士の方針だと思うが、各詩人の代表的詩集を一冊まるごと収録してある。
富永太郎富永太郎詩集』に始まり。安西冬衛『軍艦茉莉』、竹中郁象牙海岸』、北園克衛『黒い火』、谷川雁『大地の商人』、吉岡実『僧侶』。入澤康夫『わが出雲 わが鎮魂』といった具合。全27編。
小説を、要所だけ抜粋して、それを集めて全集に収録するということはありえない。詩も、詩集一冊を総体として、一つの作品として考えるという態度だ。これは一つの見識だろう。
例外は岩田宏『絵本 おいらん物語』で、これは詩集『いやな唄』に収録されたものらしいが、絵本になっていて、挿画は真鍋博。その真鍋博の絵ごと、丸々収録されている。発行元は書肆ユリイカ。これは現物が見たくなる。
ちらりと頭の片隅に入れて、この『現代詩集』を見かけたら、手にとってみてください。ぼくは200円で買ってる。