ふちがみとふなと&上野茂都 と告知

okatake2008-07-27

吉祥寺「マンダラ2」のふちがみとふなと上野茂都ライブから帰ってきた。いやあ、立ち見客がぎっしりの盛況で、ぼくも開場すぐに並んだのに、立ち見だった。いや、きつかった。店の誘導係も、キャパはわかっているはずだし、「ここぐらいから、おそらく立ち見になりますが、よろしいですか」ぐらいは言うべきだろう。あと、ぎゅうぎゅう詰めになってからも、いくつか空き席があったようで、これも大阪なら、「こっち、席空いてますよ」と客がアナウンスするところだ。
それに開場から開演まで一時間ぐらいあるし、ちょうど、ナンダロウくんが近くにいて、一緒に立ってみたのだが、話し相手として、彼がいなかったらきつかった。ぼくはどんなに素晴らしいライブでも立ち見というのはイヤなんだ。半分くらい、そのせいで楽しめないもの。歳はとりたくない、という話をしている。
ライブはもちろんよかった。ふちがみさんの盛り上げ感がひたひたと開場を浸して、歌うことの幸が伝わってくる。天性のエンターテイナー。また、上野茂都さんの登場で大いに沸く。こんな大勢の人を前にして緊張しているという、上野さんの困惑ぶりがまた笑いをとる。
椅子席を確保した海ねこ夫妻、糸織ちゃんとナンダロウくんと、打ち上げで、吉祥寺駅前の台湾料理店で飲む。今月、同じマンダラ2の加藤千晶さんのライブのあと、別のみんなで入った店で、どれも食べ物がおいしいの。今夜は紹興酒もいただく。「紹興」づいてるな。
坪内祐三さんから『東京』太田出版を贈呈される。すさまじい青春の記憶力が、東京という街の変貌とリンクして叙述される。
ビッグイシュー」は私的な事情があって、山田太一『逃げていく街』をやめて、きゅうきょ庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』を紹介する。いろいろ調べていると、知らなかった庄司薫の横顔が見えてきて、とても原稿にはそこまで書けないが、あれこれ考える。最後のシーン、銀座を徘徊するそのルートも、初めて地図を片手に確認する。これも関西にいたときには、関心のなかった切り口。「旭屋」がラストシーンだが、その銀座「旭屋」も、もうない。これは、もう少しメモをとって、くわしく書きたい。庄司は80年に入ったぐらいからほとんど執筆の仕事をしていないが、そのあいだ、どうも株で食っていたらしい。株の天才のようだ。
今日も、再放送で「世界ふれあい街歩き」を見る。クアラルンプールだったかな。現地の人、みんな英語を操り、日本語もカタコトの単語ぐらいは知っているのな。

告知
8月11日からの夏は下鴨、の下鴨古本まつり。「すむーす」主催による集まりが企画されています。昼のランチ、それと夜の飲み会。これは別になります。それぞれ参加希望の方は、林哲夫さん、山本善行さん、それに岡崎武志に、メール、電話、葉書などご連絡ください。楽しくやりましょう。以下は、古本ソムリエの日記からコピペ、加工しました。

1 11日の初日の昼食は、「グリル生研」(ランチが美味しい)。下鴨からすぐ。毎年、人数が多いと入れないときがあって、今年は予約したいと思います。
2 それと夜、岡崎武志の弟の店「ディランセカンド」(木屋町にあるバー)で、わいわいやりたいと思っている。会費等は未定。たくさんご予約いただくと貸し切りにできます。