なぜかストラヴィンスキーを聞きたくなって

okatake2008-07-15

朝、「東京新聞」のコラム2回目を書く。永六輔『芸人その世界』、小林信彦「『日本の喜劇人』、澤田隆治『決定版 私説コメディアン史』の三役そろい踏み。さすがに力が入った。『芸人その世界』は、ぼくが某紙にこの元本の素晴らしさを書いたところ、岩波の編集者が眼にとめ、岩波現代文庫に収録されたという裏話がある。このときは永さんからもお礼の葉書をいただいた。ぼくのミニ自慢だ。新潮社の『定本・日本の喜劇人』2冊本はまだ買えていない。
なぜか、ストラヴィンスキーが聞きたくなって、「春の祭典」が見当たらず、メータ指揮ニューヨークフィルの「ペトルーシュカ」を。夏はストラヴィンスキーというのは、これは鍵谷幸信の影響だ。
こないだの高円寺即売会で、森有正全集13『日記』を500円で見つけ、ジャズ喫茶「ナジャ」で少し読む。今朝も少し読む。森有正のことを、十分理解しているとは言えないのだが、その張りつめた文章、思考の手続きの誠実さ、適確でシンプルな日本語(二宮正之訳)に惹かれて、まあシャワーを浴びるような気持で少しづつ読んでいる。ラインをガシガシと引く。
高円寺ではそのほか、あがた森魚『獲物の分け前』白水社を800円で買う。金子国義カバー、羽良多平吉ブックデザインと、すぐれた外見、それにフランス文化への憧憬を書いた中身もいいぞ。定価以下で見つけたら、買っておかれるといい。
これからTBS原稿をなんとか書いて、夜は学研新書『昭和三十年代の匂い』見本をもらい、打ち上げ会が新宿である。
青春18きっぷ」、もう売り出しておるのな。この夏は、なんとか、これを使って電車旅をしたい。