報告1 京都編

okatake2008-06-24

昨日、あれこれ仕事と言いながら、昼間、死んだように眠っていた。まあ、実家では、ずっと睡眠4時間ぐらいだったから。ぼく、枕が変わると、よく眠れない。これは子どものときから。意外に繊細なんや。
ジュンク堂京都BAL店はサインだけ、だったから、はたしてどれだけ人が来てくれるか。じつは善行と危ぶんでいた。サクラで、身内に召集をかけたのもそのため。うちも母親から弟、妹、おばさんまで担ぎ出した。善行のお姉さんともひさしぶりに会った。大きな姪っ子がいて、西大寺の書店で働いているとのことで頼もしい。彼女たちにもサイン。変な感じやけどね、身内に目の前でサインするって。
さて、フタを開けたらビックリ。次々とお客さんが来てくれて、1時間半ぐらい、さほど手持ち無沙汰にならず、応対に務めた。女性が7、8割というのも意外で、しかも見知らぬ若い女性が多かった。。ジュンク側が「コメント」カードを用意してくれて、そこに書き入れられた名前をサインと一緒に入れ、ついでにコメントも走り読みしたが、けっこう善行とぼくの「ブログ」を読んできてくださった方が多いと知り、やっぱり販促活動として、もっとちゃんとブログを書かないとあかんなあ、とネット力を再確認させられた。
ジュンクの店員、アルバイトの人達が、休みだというのに来てくれたのもうれしかった。Sくんは、あとで聞いたら京大生で、大変な本好き。この日もトートバック二つにぎっしり本が入っていた。バイト代はすべて本につぎ込む豪の者で、本好きの先輩としてうれしくなった。ジュンクBAL店の店員さんたち、ぼくたちがすっかりお世話になった井上玲子さん始め、美形が多い。サイン会には、そのほか、ジュンクの他のフロアの方も、手助けしてくださって、本当にありがとうございました。とくに井上さん。快活、明朗、機敏、そして心が優しい。一生、恩にきます。(あれこれ、千々に心が乱れて、気をつかいましたが、井上さん、実名で書いてごめんね。ダメだったら、メールください。すぐ削除します)
この日、朝、ブログで、「整理番号3と3の倍数の人には、変な顔をします」と冗談で書いたら、顔見知りのMさんが来てくれて「12番です」と言ってにやりと笑った。仕方ないから、善行と「変な顔」で「じゅーにー!」と言いました。そんなアホな物書き、いるかねえ、ほかに。
星野店長は阪神ファンで、市川雷蔵フェア、高校野球フェアと脈略のないアバンギャルドなフェアをぶつける異色書店人。工作舎の石原さんに言わせると、「いやあ、大変な趣味人ですよ」。だから、我々のフェアも実現できたんだ。翌日、サインしに行ったジュンク堂島店の有名店長・福島さんは「あれは、変わってます。私の部下ですから」。これから、ジュンク京都で、あれもさせてもらえたら、これもさせてもらえたらと妄想がふくらむ出逢いだった。ああ、そうそう忘れてならぬのは文庫・新書担当のIさんで、じつはぼく、かつてブックファースト京都店で文庫にサインさせてもらった時、Iさんに会っていたのだ。そのときはBFにいたのだ。その後、Jに。彼も根っからの本好きで、ぼくたち本回りのライターをプッシュしてくれる大切な書店人。ジュンク堂島店の文芸書担当Mさんも、「Iさんは有名です」と言っていた。なんともユニークな顔ぶれで、ジュンク堂京都BAL店は、全盛時の東宝映画みたいに、個性的でバラエティに富んだ人たちで作られている書店なんだ。ぜひみなさん、足を運んでくださいね。
そんなこんなで、すっかりいい気分で京都の夜を迎えたのであった。
善行はフェア併設の古本コーナーに連日のごとく追加。ぼくも持参した本と、この日買った古本に値をつけて追加しました。もう行ったよ、というヒトも、できたらまた行ってください。
それからね。この日、昼間に京都に着いたぼくは、三条京阪ブで善行と待ち合わせ、御池の地下ショッピングセンター「風月」でお好みを食べ、尚学堂をふりだしに、水明洞、黒谷にできたレコードと古本と楽器の店、そこから黒谷の山を一つ越えて、白川のガケ書房と歩いて回った。古本を鼻先にぶらさげると、どこまでも歩けるおっさん二人だった。ガケ書房では山下店長に挨拶、五冊にサインする。古本についての本のコーナーを作ってくれていて、ぼくの本も平積みにしてくれていた。ありがとう、山下くん。ここで工作舎営業の岩下さんと合流。打ち合わせしたあと、ちょっと文庫堂へ、と岩下さんを誘い、また歩いて、全適堂、文庫堂と巡る。歩けない距離ではないが、歩く人はいませんよ。ほとんど二百三高地日本兵だ。しかし、文庫堂の近く「猫町」という喫茶店はいい雰囲気だったなあ。コーヒーもていねいにいれてあり、とてもおいしかった。これで「文庫堂」と「猫町」がセットになった。
小学生の作文みたいになったが、まあ、そんなとこです。ここで書けなかったことは、来る7月5日「三省堂トークショーで。夜の「コクテイル」は、『新・文學入門』発刊記念古本オークションと、山本の歌が聞けるかもしれません。三省堂神保町店では、フェアが始まったています。我々の写真立て看板があるので見に行きたい。
ではでは。