いちにち仕事

okatake2008-06-08

ほぼ、いちにち、仕事をしていました。と書かなければ、かっこうのつかない状況に追い込まれている。これまでにも何度か訪れた、ライター人生、最大のピンチ。
それでも、昼飯は塾帰りの娘と待ち合わせ、「B」でステーキ。あれ、850円。値上げしたな。娘を待つあいだ、国立「ブ」で河出文庫版『須賀敦子全集 第2巻』を550円で買う。未収録エッセイをどうしても読みたくなって。
妻は留守だったので、夕方、スーパーまで買い物へ行き、カレーを作る。
ニュースで、秋葉原の通り魔殺人があったことを知る。しかも7人が殺された。この手の理由なき無差別殺人があまりに多すぎる。子を殺された親の気持を考えると、親でもある私としては、どうにも我慢がならない。
須賀敦子を仕事の合間に少し読む。庄野潤三夕べの雲』をイタリア語訳したのが、須賀さん。ああ、この組み合わせ。なんという僥倖。
「この中には、日本の、ほんとうの一断面がある。それは写真にも、映画にも表せない、日本のかおりのようなものであり、ほんとうであるがゆえに、日本だけでなく、世界中、どこでも理解される普遍性をもっている、と思った」
ありがとう、須賀さん。もう死んでしまったけど。礼を言います。
阪神、悪いけど、行きまっせ。スタン・ゲッツを聞く。