6月のくもり、のち少しはれ

okatake2008-06-04

くもり。朝の電話で7時に目がさめる。昨夜はTBS放送原稿を送る。深夜、遅くまで、ちくま文庫『もっと 狐の書評』ゲラを読む。午前中は、学研新書、原稿を整理し、3本送る。午後、約3時間で、集中して山村修『もっと 狐の書評』7枚の解説を書く。単行本三冊からの書評を選抜、そこに未収録の書評や原稿を加えた文庫。巻末に、未収録原稿一覧があるが、悠々、まだ一冊本が作れるくらいある。出してほしいですね。ちくま文庫は7月の刊。終わるとぐったりだ。頭のなかにおがくずが詰まっている感じだ。
午後、昼飯食べに国立へ。「谷川書店」で金関寿夫『現代芸術のエポック・エロイク パリのガートルードスタイン』青土社を1000円で買う。何か、とにかく一冊買いたいと思っていた。また谷川のおやじさんに仕入れノートを見せられる。ぼくがあんまり買わないの、気にしていて、ほんとうは、もっといい本がたくさん入ってきていて、すぐ売れると言いたいようだ。それはわかっている。谷川はすごいよ。
「デ」でリバーサイドのブルー・ミッチェル・セクステッド。輸入版なので、ちょいと安い。
夕方、ちくま文庫解説を送ろうと思ったら、虹色の風車が回り出し、画面がフリーズする。すぐパソコンの師匠、工作舎のSさんに電話。指示を仰ぐ。ふつうは、強制終了して再起動するのだが、保存したかどうか自信なく、もし保存していなかったらパアになる。しかし、けっきょくは強制終了しか手はないみたい。2枚の書評なら、身体が憶えているから再現できるから、この7枚は消えたら絶望だ。やってみると、奇跡的に復活する。どうも無意識のうちに保存していたようだ。無事、筑摩書房に送付。がっくりくる。
『新・文學入門』は、京都のフェアにはまにあいそう。16日には見本ができるという。楽しみだ。
四谷書房さんも書いていたが、うさぎ書林さんが、なんと、ネットを止めて、即売会や古本市を中心に営業を続けると発表。その逆はたくさんあるが、ネットを止めて、店売りはなしで、即売会中心というパターンは聞いたことがない。しかし、何事も先覚的なうさぎ書林さんだから、衝動的なものではなく、よくよく考えてのことだろう。その勇気に感心した。
ゴヤの古本高座の生徒さんから、「6月のはれ」届く。6月のくもりから、はれの日だったけど。特集は吉行淳之介。よく持続し、がんばってるなあ。