佐野繁次郎、そして「読む人」

okatake2008-06-02

善行から電話で聞いたが、初日のジュンク堂京都BAL店の『新・文學入門』フェア、初日からお客さんの入りがすごかったそうだ。古本もバンバン売れていたようで、ホッとする。真剣に心配していたからなあ。ぼくと善行で、どれだけ集客力があるものか、と。追加も考えていますので(善行はたぶん、しょっちゅう追加に行くと思う)、一回行かれた方も、また覗いてやってください。
さて、昨日は東京古書会館のUBCラストに行く。からっと晴れていい天気。日月堂が参加して、ぼくは初めて、といっていいぐらい、UBCでたくさん買った。林哲夫さんの『読む人』シリーズに着色した絵も展示即売されていて、これが4000円という安さ。きれいな女の子が読書しているのを選んで、一枚、買う。林さんと西村くんの「佐野繁次郎」ばなしを聞くという意識があって、さのしげ本に目がいく。西村文生堂がたくさん出していたなかから、源氏鶏太『二十四歳の憂鬱』講談社、『堂々たる人生』集英社を各500円で買う。ほか、3000円ぐらい買ったが、星製薬(星新一)が明治末年に出した『家庭医書』が新書判で500円。
林さん、西村くんの話を聞きに、7F会議室へ。ふだんは、われわれが入れない場所だ。明るい大きな窓を背負って、ゆったりした会場で、椅子も座り心地がいい。ここはいい会場だな。パソコンに取り込んだ画像を、スクリーンに映写しての林さんのさのしげ物語。周到な準備に、あたらしい知見を盛り込んで、やっとさのしげデビューあたりまでたどりつく。これは、もう、そのまま本になるな、という話だった。ぜったい、どこかが本にすべきだよ。
そのあと、見ると普通、古本ライフでは狂気のサラリーマン、西村くんのコレクター人生の話。初めて聞く話ばかりだが、それなりに、家族に理解があるのと、理解されるよう、ちゃんとフォローをしているらしく、その点は、ぼくなんかより偉いな。
会場の半分くらいは知り合いで、あちこちで挨拶。大阪からわざわざアトリエ箱庭さんも来ていた。これから東京巡りをするそう。少しアドバイス
黒岩さんの話を聞けなかったのが残念。行き帰りの車内で、ガンガン、書評用の本を読む。
帰り、西荻下車。ちょっと音羽館と興居島屋に寄る。興居島屋で澄みちゃんとあれこれ話す。『新・文學入門』の招布、それにTシャツを作ってくれる、という。これを各所で飾って、Tシャツを着て、トーク、サインをしよう。だんだん、盛り上がってきた。帰ろうとすると、「あ!」と声が。見るとイラストレーターのフジモトマサルさん。立川のオリオン書房のイベントでお目にかかった以来。ご一緒されていたのが、話をすると「buku」のデザインをしている、名久井さん。あれあれ。西荻では、ほんと、いろんなヒトに出会います。
ああ、一週間が始まってしまった。