告知や6月のことあれこれ

okatake2008-05-23

以下、本の街日記さんブログからペーストさせていただきます。告知です。

アンダーグラウンド・ブック・カフェ Vol.11 FINAL
会期:6月1日(日)−3日(火) 午前10時−午後6時半
会場:東京古書会館地下ホール
併催企画展示:
佐野繁次郎の装幀モダニズム」展
 古書好きで佐野繁次郎のあのユニークな手書き文字を知らない人はいないでしょう。2005年に開かれた佐野繁次郎の回顧展以来、その画業とともに、装幀本に対する評価もますます高まっています。そこで今回はその全体像を知るために西村義孝氏のコレクションによる「佐野繁次郎の装幀モダニズム」展を開催いたします。
 佐野繁次郎は明治33年(1900)に大阪に生れました。15歳のころ佐伯祐三と知り合ったのをきっかけとして油絵を描きはじめます。二科展に初入選した翌年(1930)より装幀を手がけ、とくに一連の横光利一の著作では、前衛と伝統がせめぎあう新たな境地を開いています。敗戦直後の出版ブームから高度成長時代においても、舟橋聖一源氏鶏太といった大衆文学を中心に、一目で佐野本と分かるような印象的なデザインで数多くの作品を飾りました。
 初期から晩年までつねにモダンな作風を展開している佐野繁次郎の装幀をこの機会にぜひご高覧ください。
会期:6月1日(日)-3日(火)午前10時−午後6時
会場:東京古書会館 2階展示室
企画・出品:林哲夫、西村義孝
後援:アンダーグラウンド・ブック・カフェ
と、ここまでを本の街さんから借用。

林・西村対談が、1日の1時から同会館の会議室で行われます。そのあと、黒岩比佐子さんの講演、と続く。これは古本者、必聴といっておこう。

昨日、晶文社のSさん来宅。やっとゲラと、イラスト等を手渡す。なんとか、7月を目指し、バラエティブックの編集作業が続く。小津論など映画、三木助論など落語、洲之内徹についてのインタビューなど絵画、拓郎論など音楽、と「古本」以外の、これまで書いた原稿が詰まっている。もちろん古本話もあるが。ところが、タイトルが決まらない。「放課後の雑談」というのが、ぼくは気に入っていて、同人誌のコラムにも使っていたやつで、これで、と思ったが、却下。ううん、そのあと20、30と考えたが、どれもいまいちで、完全にヘボ筋に入ってしまった。最終的には、おまかせ、になるかもしれない。
もうすぐ6月だが、「クロワッサン」から著者インタビュー依頼。これは『ベストセラーだって面白い』の方。文化放送浜美枝さんの番組から出演依頼。これは『女子の古本屋』を中心に古本の話をラジオで。6月7日には松戸の小学校でPTAを前に講演。21、22はすでに案内の通り、関西で『新・文學入門』のイベント、翌週29日は米子で、ナンダロウくんをゲストに「読書の腕前」トークがある。
6月5日には角田光代さんとの共著『古本道場』がポプラ社から文庫に。解説は石田千さん。
その石田千さんから、『踏切みやげ』(平凡社)が届きました。装幀は菊地信義。われらが「彷書月刊」連載をまとめたものとしては、『踏切趣味』(筑摩書房)に続く。あれからもう、三年か。石田千さんが、いまの文章世界のなかで、すでにはっきり、姿かたちを影濃く示していることを、今度の本でも強く感じる。それはこれまで誰も踏み入ったことのないような、言葉で作られた世界だ。