連休突入

okatake2008-04-27

曇りのち快晴。妻と娘は朝早く外出。工作舎宛ての宅急便の集荷待ちで、昼過ぎまで待機。「一箱古本市」へ行く気力を失う。第一、連休中、加藤千晶さんのライブ、一箱古本市後半の出店、ふるほん講談と、三度も千駄木ストリートへ向かうことになる。出不精としては異例のことだ。
それでも宅急便の集荷が済むと、なにやらいてもたってもいられない。飛び出して中央線。ところが、またもや人身事故の影響で、とかなんとか、三鷹東西線総武線へ乗り継いだら、こっちがストップしていて、また中央線快速へ。本日にかぎり、中央線快速が休日ながら各駅に停まるという。せっかく座っていたのに、満員の車内に押し込められる。
高円寺古書会館へ。完全な落ち穂拾い。100円の本6冊を買う。トムズの土井さんと館内で出会う。藤井のリボーくんに声をかけられ、「おに吉」関連でちょっと企画があり、またご協力ください、と言われる。なんでもやりますよ。
荻窪「ささま」も休日ながら、客がたくさん詰めかけている。均一で5冊。安野光雅の文庫2冊。一冊は『黄金街道』講談社文庫。これ、持ってるけど、探すのが大変で、どうしても必要なので、買う。志ん生黄金餅」の例の「下谷の山崎町を出まして〜麻布絶口釜無村の木蓮寺」までの道中を、たどって歩く異色本。これが必要だったんだ。このコース(約10㌔)を、坂巡りで歩くつもりなのだ。同じ安野本で、文春絵はがき文庫『西洋人形1』。いまや、ほとんど見ることない一冊。
西荻までぶらぶら歩く。100均でスクラップブック、写真を入れる額などを買う。「音羽館」均一で文庫2冊。これは「一箱」用の仕入れだな。ジャズのCDを広瀬くんがちょうど棚に出したところで、音羽館のCDはこれまた趣味がいいから見逃せないんだ。渋谷毅「エッセンシャル・エリントン」を800円で買う。
興居島屋は澄ちゃんが店番。ペーパーバックだけど、中は無地でノートになっていて、よく見ると、女の子が英単語とダイエットの目標を書いているのを見つけ買う。これは100円。ほか、原節子が女の子のぬいぐるみを持ったブロマイド(珍品)500円。100均で買った額にさっそく入れよう。
どんぐり舎でコーヒー。平岡篤頼『パリふたたび』小沢書店、挟み込み冊子の辻邦生との対談を読む。最初のパリ留学は、平岡と辻は同じ船。ただし、官費留学の平岡は2等、私費の辻は4等。待遇の差別は歴然で、映画「タイタニック」を思い出させる。平岡先生には、「早稲田文学」パーティでお目にかかり、言葉を交わしたことがある。ちょうどぼくが「三木助論」(晶文社本に収録)を書いたあとで、おもしろかったとほめられたのだ。平岡先生は、志ん生を聴いたことがある、とおっしゃってた。人見知りのぼく(信じられないでしょう、でもそうなんだ)が、東京に来て、いろんな人に会えて、言葉を交わせて、それだけでも東京へ出てきて幸せだった、と思う。
キャベツが二玉も台所に転がっていて、スーパーへ行き、ソーセージ、タマネギ、トマトピューレを買い、にんじん、じゃがいもの皮を剥き、ポトフを作る。ことこと煮るだけだ。
これから、ちょいと仕事。