寝不足の火曜日には

okatake2008-04-22

また、朝早く目覚めてしまった。季村敏夫さんから『たまや 04』(山猫軒)贈られる。そうそうたるメンバーによる雑誌、とはこのことだろう。おや、扉野くんも書いてるぞ。しかも詩を2編。『ボマルツォのどんぐり』(晶文社)の次は詩集か。鬼海弘雄さんの「一会」という写真8葉は、よく、こういう濃い顔の男たちばかりを集めたな。「『入れ歯まで冷たい日だ』という老人」とか「思い出し笑いをしたいた男」とか、タイトルもいい。
巻末の執筆者略歴には、全員、生年を載せている。いや、そうしてほしいのよ。水原紫苑さんが1959年、小澤實さんが1956年、管啓次郎さんが1958年生まれ。このあたりが同年代。
「増田書店」で、廉価版のDVD「麦秋」を買う。カットを描くため、見る。もう10回は見ているだろう。まちがいなくぼくのベスト1。笠智衆がいい。ほんとはこの役、つまり康一、は、山村聰がやるはずだった。ほかの仕事で、できなくなり笠がやることになったのだが、原節子三宅邦子が茶の間で喋っていて、原が立つと、いきなりふすまが開いて、笠が顔を出すシーンの可笑しさは、山村では出なかったろう。鎌倉へ行きたくなった。いくつかカットを描いて、なかなかうまくいかなかったが、十枚を超えたあたりから調子をつかむ。プロはいきなり、この段階から仕事に入れるのだ。
川本三郎向田邦子と昭和の東京』新潮新書、読み継ぐ。
CSで、「パパと呼ばないで」の第3回目を見る。脚本はなんと向田邦子、だった。石立鉄男杉田かおる。ぼくは、石立鉄男論を、いつか書きたいと思っている。日本のジャックレモンとして。石立、右京さんの勤務するのが内外ビルディング。下宿は、黄色い都電に乗って、新佃島下車。水路に架かる橋を渡る。精米店の二階に下宿している。主は大坂志郎だ。

午後、東京新聞、記者Oさんの取材、自宅で受ける。『女子の古本屋』がメイン。Oさん、かつて「現代詩手帖」の編集者。同い年。ときどき、書評の仕事をもらう間柄。