近代ナリコさんの文章に涙する

okatake2008-03-25

朝、5時ごろ目覚めてしまう。困ったものだ。そのまま、もやのかかったような頭で一日過ごす。
TBS放送原稿、中野翠『小津ごのみ』を送る。
山と渓谷」から依頼された、石田千さん『山のぼりおり』書評5枚を書く。5枚といえば、かなりいろんなことが書ける。かえって楽なのだ。
「ちくま」4月号が届く。近代ナリコさんが、「古本屋になった女たち」と題し、『女子の古本屋』について書いてくれている。すごく熱い紹介で、読んでいて、比喩でなく涙がこぼれた。感無量なり。『女子の古本屋』は幸せものだ。
矢島康吉『古本茶話』文學の森、届く。産経新聞書評用。少し読んでいると、おそらく神保町のどこかで、知らぬうちにすれ違っている方のようだ。ブックオフという言葉が頻出するのも、1938年生まれの著者の古本本としては異色。古本ばなし以外に、興味深い証言がいくつもあり。
昼飯食いがてら「ブ」と「いとう」へ。映画「つぐみ」のシナリオ、フォトストーリーはあまり見ないもの。手塚治虫の映画エッセイ『観たり撮ったり映したり』はキネマ旬報社講談社英語文庫で、『華麗なるギャツビー』『ニューヨークは闇につつまれて』『ノルウェイの森(上)』を買う。「華麗なるギャツビー」はつい先日、衛星放送で見直したばかり。ギャツビーが最初30分ぐらい登場せず、やっと姿を現したらシルエット、というのがにくい。メガネの大きな広告が印象的に使われていた。
丹羽一夫『アマチュア無線ガイド』は新書判で、これは「あった、あった。」のネタ用に買った。「1000万人の趣味の王様」と書かれているが、これが昭和50年のこと。ケータイとネットの世にあって、どれだけ生き残っているのか。
夜、ビーフシチューをつくるが、ワインを入れすぎて失敗。変な味になってしまった。カレーにしておけばよかった。
寝床では伊藤整『わが文學生活 6』を拾い読む。