下北沢に「ほん吉」オープン! 急げ

okatake2008-03-20

前から、音羽館・広瀬くんに聞いていた話だが、「よみた屋」で働いていた若い女性が、下北沢でこの3月から古本屋を始めた。以下は、「ヘッドラインニュース」からのコピー。これは楽しみ。さっそく行ってみよう。もう少し早ければ、「ちくま」でも取り上げられたのだが。

ヘッドラインニュース

下北沢に古書店「ほん吉」−古書店勤務女性スタッフが独立開業

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店頭に立つ店主の加勢さん

 下北沢タウンホール近くに3月1日、総合古書店「ほん吉」(世田谷区北沢2、TEL 03-6662-6573)がオープンした。

 店舗面積は18坪。下北沢の古書店としては比較的広く、高い天井が特徴の店内は、打ちっ放しの壁に簡易な書架が並ぶ。

 店主は加勢理枝さん。美大を卒業後、吉祥寺の古書店で4年間働き昨年独立を決意した。昔から本や古本屋が好きで、現在店舗にある約1万冊の書籍のうち半分は加勢さんが以前から収集していたもの。もう半分は独立を決めてから3カ月かけて集めた。取り扱う分野は小説・漫画・実用書・思想書など幅広く、「今日の夕食献立から人生の危機まで」(加勢さん)を扱う総合古書店を目指す。店名の「ほん吉」は、縁起良く「大吉」をイメージして名付けた。開店から5日ほどだが、老若男女問わずさまざまな客層が訪れているという。

 出店場所を下北沢に決めたきっかけは、たまたま空き店舗になっていた現在の場所を見つけたのとほぼ同時に、知人からもこの場所を「いい所がある」と紹介され、縁があると感じたから。今後、精神医学・心理学・性に関する本と美術系の本の品ぞろえに力を入れていきたいという。

 加勢さんは「お客さんは自分で読みたい本を自分で見つけ出す力があると思っているし、本にはもちろん人を引き付けるパワーがある。基本的にノンセレクトで本を置き、私は本とお客さんの間に入って交通整理をする『みどりのおばさん』の役割だと思っている」と話す。


筑摩・青木くんからいただいた新刊、石堂淑朗『偏屈老人の銀幕茫々』筑摩書房、ぱらりと読み始めて、ぐいぐい引っ張られて読了。腰が抜けるほどおもしろい。これが文筆の最後、と言うとおり、もう怖いもんなんか何もない(もともと、そうなのだが)という書きっぷりがパンクだ。時間があれば、また触れたいが、同時期、中野翠さん『小津ごのみ』も、同じ「ちくま」に連載されていたわけで、わが『女子の古本屋』も、大変なラインナップに加えてもらっていたのだと。
それから、富岡多惠子の短編集「遠い空』(中公文庫)も最初の「遠い空」を読んだら、あとやめられなくなった。軽々しく紹介はできないが、いまどきの作家の短編集が、ペットボトルのお茶を飲んでる感じとすれば、これは急須でじっくり蒸らして出した、シブくて甘露なお茶だ。ぜったいのおすすめ。古本屋で見つけたら買ったんさい。単行本も欲しくなったな。