『女子の古本屋』と「だいこんの会」告知

okatake2008-03-19

昨日、北海道新聞吉田修一『静かな爆弾』書評、「中央公論」の連載(『ドアラのうた』『なめんなよ(なめネコ)』を書いて送付。あと、細々したこと。山崎まさよし「ツバメ」(名曲です)に「今年はゆっくりと春がおとずれる」の一節があるが、本当に春は「ゆっくりとおとずれる」。この時期、なんとはなしにものがなしいような気持ちになるのは、いつもこの時期、卒業式や、職場が変わったり、引っ越ししたりと人生の節目があったからだ。
さて、昨夜は『ベス面』発刊記念のイベントを「古本酒場コクテイル」で。たくさん来ていただいて、ありがとうございました。『読書の腕前』から出題された、兵庫県公立高校入試問題(神戸の南さんがわざわざ郵送してくれた)をコピーして、客に配り、その場でテストする。酒場で、大の大人が真剣に試験問題を解いている、という異様な風景。全問正解者に、古本をプレゼント。
この夜は多彩なお客さんが。国立のNさんは息子さんと。明大アカデミーの生徒さんだが、以来、ずっと生徒仲間ともつきあいが続いている。横浜のNさんは、もう15年も前、荒川洋治さん率いる韓国ツアーのメンバーで、この夜は本当にひさしぶりに顔を見ることができた。初対面の読者もいて、それは普通のもの書きではあんまりないことだろうが、こういう場でお目にかかれること、うれしく思っている。自分にも読者がいるんだ、と零細なもの書きは勇気づけられるのである。
ギターでひさしぶりに歌ったのも、気分がよかったからだ。3、4曲歌ったら、声が出るようになってきた。あれこれ歌う。10曲は歌ったろうか。山本との対談本が出て、イベントする時は山本にも歌わせよう。ぼくよりずーっと、歌がうまい男だ。たぶん、みんなしびれると思う。
その「対談本」(5月連休前に出る予定)の編集者、工作舎の石原くんと、北條くん、ノンちゃん、シオリちゃんと店の片隅で雑談。西八王子「きりこ」の話で盛り上がる。まだ未踏の北條くんがムズムズしているのがおかしい。取材に行っても、取材が終わると、同行者を振り切って、さっさと近隣の古本屋まわりをするという点で三人は一致。石原くんも、神戸・長田へ取材に行ったとき、同行者が「日本一うまい焼肉屋があるから行きましょう」と提案したが、あっさり「いや、ちょっと」と古本屋を選んだ石原くん。ふつうは考えられないだろう。肉より古本、って。かわいそうに、同行者は、まさか一人で焼肉屋へ行くわけにいかず、すごすごと日本一の焼肉をあきらめたそうだ。

四季折々に開いてまいりました、自由な集まり、「だいこんの会」がまた開かれます。以下、お読みの上、ご参加ください。ほんと、ただ集まって食べてのむだけの会で、毎回、新しい人が加わり、知り合いが増えていきます。恥ずかしがらずに、初めてのヒトでも、気軽においでください。

第5回「だいこんの会」のご案内

【日時】 2008年4月1日(火)19時〜

【場所】 西荻窪「三善」(みよし)2F座敷

※JR西荻窪駅北口を出て、バス亭前の道を横断。興居島屋方面に路地を入り、向かっ
て左手(徒歩1分)

【会費】 ¥3,000
※最初にいただきます。

【プレゼント】
全員でプレゼント交換をします。一人ひとつ、何かを持ってきてください。古本など
何でもオーケー。

参加ご希望の方は3月28日(金)までに
daikonkai@gmail.com
までメールをお願いします。