西八王子の古本屋「桐壷家」とトークイベントの話

okatake2008-03-14

今日は寒いや。ブックマークナゴヤから、売れ残りの本と精算書が届く。
三箱送って、一箱売れのこった。よく売れたなあ。一カ月で、百数十冊が売れ、5万数千円の手取り。返ってきた値段票を繰っているとおもしろい。へえ、こんなの、売れたんだとか。「たくさんのふしぎ」は完売。彷書月刊岡崎武志特集号」もサイン入りを500円つけて、5冊完売。もっと送ればよかった。文庫もよく売れた。ほとんど売れ残りなし。この値段票は、スクラップブックに貼って、来週の「コクテイル」ライブで見てもらうことにします。澄ちゃんが素敵なプレゼントを用意しているとのことで、ぼくも何か考えます。ひさしぶりにちょっと歌おうか、とも考えています。もしよかったら、おいでください。
3月18日(火)夜7時開場、7時30分開演、です。チャージ1000円。

昨日、工作舎「対談本」と、ポプラ社から『古本道場』文庫化のゲラがどさっと届いた。じつは、今月から来月にかけて、某社の裏方仕事があり、なんやかんやで、とても「青春18」でのんびり旅などできそうにない。残念だ。
工作舎・石原さんからのメールで、西八王子に今年、古本屋が新たにできたことを知る。すでに中央線の古本屋さんたちが、セドリに駆けつけたという。
春風に誘われ、って逃げ出しただけだが、西八王子に馳せ参じてきました。
西八王子で降りたのは初めて。北口へ出て、駅前の道を左へ。二つ目の角(左折すると踏切り)を右折するとすぐ見える。途中の商店、古い文具店など、旧街道の名残りある、わびさび通り。

西八の古本屋「桐壺屋(きりこや)」
� 042-689-6845
台町4-45-17飛鳥ハイツ西八王子102号
(道路に面した店舗・1階)
水曜日定休/10時〜20時

店は広い。カギがかかっていたが、均一がそのまま外にあったから、昼食かなにかで外出しているのだろう。さっそく均一を物色。安岡章太郎『いざこざ手帳』は段ボール函の簡素な装幀で、本体は赤の大判。挿絵が風間完だ。中村真一郎・佐岐えりぬ『滞欧日録』ふらんす堂は薄い造りで両者のサイン本。ナボコフ『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』筑摩書房も手に抱えこれがすべて100円。ちょうどご主人が戻ってらして、中に入れてもらう。一時間近くいたかな。ぼくは面が割れていて、あれこれ話をさせていただく。定年退職するまで、こつこつと営業職を生かして地方出張の際に巡った古本屋の成果も合わせ、数万冊の蔵書(社宅の空き室に置いてあったそうだ)を放出。文芸を中心に詩集からサブカル、軟派本などジャンルは広い。田中小実昌寺山修司など、ちゃんと値段がついているが、まだ手を伸ばせる範囲は残ってそう。汚れがあるが、北川冬彦サイン入り『詩と随筆集 カクテル・パーティ』525円、井上究一郎『自選エッセー集 水無瀬川』筑摩、1050円、それに坪内祐三編集の筑摩「明治の文学」が6冊ぐらいあって、ちょっと背がタバコ焼けしているからか、すべて210円。『石川啄木』と『徳田秋声』の巻のみ買う。まだまだ、本は売るほどあるそうで、隣の高尾には文雅堂もあるし、このエリア、ちょっと楽しみになってきた。高尾山へ行った帰りにどうぞ。
サルトルの「水いらず」という短編を読み始めているが、意識の流れで書かれたチャーミングな小説。これ、なかなかいいですよ。


告知
白川さんという男前の、カリスマ書店員のいる立川「オリオン書房ノルテ店」で、以下のイベントをします。オリオン書房は駅ビルにも入っていますが、こっちは北口出て、モノレールを挟んで高島屋の対岸にある「パークアベニュー」内にある店の方。おちかくの方、遠方の方もぜひおでかけください。

『女子の古本』発売記念
岡崎武志さん 浅生ハルミンさん トークイベント

『女子の古本』(筑摩書房より3月25日発売予定)の発売を記念いたしまして
著者で書評家の岡崎武志さんと、
表紙の絵と挿画を担当されたイラストレーターの浅生ハルミンさんのトークイベントを開催させていただきます。

期日 4月13日(日) 午後5:30〜
場所 オリオン書房ノルテ店内ラウンジ
入場料 お一人様につき500円
お電話・メール・店頭にて席のご予約をお願い申し上げます。

トークイベント終了後、お二方によるサイン会を開催させていただきます。
サイン対象本は当日会場にても販売させていただきますが、
岡崎さん・浅生さんのご本でしたらお客さまお持ちの、弊社でお買い上げいただいた本でないご本でも結構です。