ぼくも散歩と雑学はいまでも好き

okatake2008-03-10

昨日は日曜日。がんばって仕事をする。その反動か、ディスクユニオンでジャズのCDを3枚も買っちゃった。この写真で、分かるヒトは分かるだろう。
あいかわらず追いまくられる日々だ。といっても、仕事を実際にしている時間は短いんだけど。その前後、やっぱり気が重くなるんだ。
今日は、日本映画専門チャンネルで、昭和14年公開、15歳の高峰秀子主演「花つむ日記」(石田民三監督)を見る。これが素晴らしかった。いや、話は原作が吉屋信子だから、まあ、そういう話だ。大阪の花街に住み、女子校に通う栄子が高峰。同じ学校に東京から転校してきたみつる(清水美佐子)と、仲良くなり、天国でも一緒にいたい、なんて言う。ところが、ふとしたことで険悪になり絶交する。最後は仲直り。そういう話だ。素晴らしいのは映像感覚で、どのシーンを切り取ってもありきたりな絵はない。非常に計算された、スタイリッシュな画面で、新興写真の影響を感じさせる。ストーリーは古くさく、画面は清新なモダニズムだ。石田民三はサイレントからの映画作家で、花柳界を撮らせれば随一、ということだったが、ほかの映画も見たくなった。製作主任に市川崑の名前があったから、案外、ロケハン含め、あのスタイリッシュな映像感覚は市川のものかもしれない。
小西康陽さんから『ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム 1993-2008』朝日新聞社、が届く。しかも直筆の手紙つきで。驚いた。『これは恋ではない』に続く、バラエティブック。嫉妬したくなるほど、お洒落で、楽しげな本に仕上がっている。ぼくも、同じような本が進行中なので、これは刺激になる。言い過ぎかい。でも小西さんは1959年生まれ。育ってきた環境などはずいぶん違うだろうが、同じ空気を吸ってきた同世代感があるのさ。
先週の毎日新聞夕刊に、魚雷くんが、とても丁寧に『ベストセラーだって面白い』の紹介をしてくれた。書影入り。ありがとう、魚雷くん。
ビッグイシュー」は、レイ・ブラッドベリ『太陽の黄金の林檎』ハヤカワ文庫を紹介。「ダヴィンチ」の文庫コラムを書く。あとはTBSの放送原稿が残っている。