西加奈子『きいろいゾウ』解説

okatake2008-03-05

一昨日の原稿依頼に悪づいた箇所を、当該の編集者が読み、お詫びのメールを送って来た。しまったなあ。まさか読むとは。傷つけてしまって申し訳ないとこちらも詫びる。一日、日誌を自粛する。しかし、これでもけっこう、あれこれ気を遣って書いていて、これ以上気を遣って書くなら、もう書く意味もないな、と思うのだな。
この三日ほど、週刊ブックレビューで取り上げる本、原稿を書くための本などをずっと読んでいた。姜戎『神なるオオカミ』は上下巻で1000ページ。さすがに参る。高橋敏『江戸の教育力』ちくま新書も、そんなに読みやすい本ではなく、あいだに「インビテーション」書評用の中野翠『小津ごのみ』を挟みながら、ぐいぐいページをあげていく。途中、何度ページをめくっても、頭にちっとも入ってこず、そのうち、文字を追うことの拒否反応みたいなものが出てきた。これ、珍しいことなり。ちょっと変になった。
彷書月刊」連載は、枚方市牧野で見つけた「古本屋台」というリサイクル店。QBBが連載する古本漫画そのままの店名がほんとうにあった。
今朝はTBSモードに入り、6時に目覚める。サンデー毎日へ。その前に彷徨舎に。『ベス面』(あああ、とうとう略しちゃった)にサイン、イラストを入れる。お父上の看病で沖縄に帰省していたYさんが復帰。沖縄土産のお守りをもらう。彷徨ネコが大きくなってたな。
東京堂」ウインドウで、ベスト10の4位に『ベス面』が入っていること、確認する。サンデー、四月から金曜日に変更になる。昔に戻ったわけだ。これで、神田古書会館の即売会に毎回顔を出せるようになる。神保町の均一、あちこちで6冊買う。ブンケンドウで多田道太郎『おひるね歳時記』(筑摩書房)は、210円。著名俳人宛の署名入りだった。
帰り、吉祥寺下車。「ブ」でブルータス落語特集350円。喬太郎「擬宝珠」ほかが入ったCD付き。落語マンガの別冊も。記事はみごとにつまらない。この付録に金を出す。TAKAQで春物のジャケットを買う。いちおう、明日のテレビ用なり。
西加奈子きいろいゾウ小学館文庫、届く。解説をぼくが書いてます。いちおう、な。
トム・ハリスがジャクソン・ポロック(ドリッピングという技法の現代画家)の半生を撮り、主演した「ポロック」を見るが、芸術家というものの捉え方があまりに画一的で、悲惨な結末にも同情できないし、アル中になり、ぶくぶく太っていくありさまを描いた演技にも、まあ、わかりやすいよな、と冷めてしまう。ポロックの制作過程をうかがい知るにはいい映画だが。