よい大人になるとはかぎらないのだ。

okatake2008-02-24

風が強い。午後、オールナイトニッポン40周年番組、3時から吉田拓郎オールナイトニッポンを聞く。コンサートツアーをキャンセル、公に姿を見せず、心配していたが、どうやら加齢による不定愁訴、のようなものだったらしい。番組ではいたって元気に喋っていたが、だから元気とは言えないという。よくわかる。その前の1時からのタモリも聞いていたのだが、井上陽水がゲストで登場。涙もろくなった、という話をしていた。拓郎も同じことを言っていた。ぼくなんかも、昔のことを思い出して涙することがある。
逃げ出したいような日々に、心がひどく弱くなって、とにかく春が来るのを待つ気分だ。
今月号「本の話」で、吉行和子立原道造の詩の一部を引用していた。新字に改める。

〈死んだ人なんかいないんだ。
どこかへ行けば、きっといいことはある。〉

これは「天の誘い」という詩の冒頭で最後はこう終わる。

〈人は誰でもがいつもよい大人になるとは限らないのだ。美しかったすべてを花びらに埋めつくして、霧に溶けて。

 さようなら。〉