『ベストセラーだって面白い』

okatake2008-02-19

中央公論」、桜庭一樹『私の男』・富島健夫『おさな妻』の原稿を書き上げ、昼、カレーうどんを食べていたら、宅急便が。
中央公論新社から『ベストセラーだって面白い』の見本10冊が届く。がんじょうな包装を、がしがしと解いて、初めて我が本を手に取る瞬間。ああ、この瞬間があるから、やっぱりぼくはこうして生きているんだ。石丸澄子さんの、例によって、しぶくてお茶目でファンタスティックなデザインを、手でさすりながら、ぱらぱらと中を読む、というより見る。朝日新聞ベストセラー快読」と、「中央公論」で4年連載されたベストセラーを読む原稿を中心に、単行本未収録の同種原稿がおさまっている。
朝日新聞」紙上で、佐久間文子さんからの依頼により連載が始まったのが2001年4月。まあ、それから、よく書いたものよなあ、とあらためて続々と登場するベストセラーについての原稿を見て思う。連載だからできたことで、これをもし書き下ろしでやれ、と言われたたら、失神してしまうだろう。非力ながら、とぼとぼと締め切りに間に合わせてきた積み重ねがここに集積された。著者ならばこその感慨がある。
今週末あたりから、そろそろ店頭に並ぶはずです。澄ちゃんのグッドデザインを確認するために、ぜひ、書店で手に取ってもらえればと思う。買ってください、とまでは、言えねえ、言えねえ、もう言えねえ。やや、さては痴漢万五郎!(なつかしい、ゴッドねえちゃんのネタでした)。
今夜は、中央公論新社の担当者お二人と、澄ちゃんとぼくとで、西荻で打ち上げ。今日いちにちだけは幸せだ。