月の湯古本まつり 須賀敦子

okatake2008-02-17

えー、以下、向井くんからのお達しが来ました。熟読の上、ぜひご参集ください。
しかし、銭湯で古本市、というのが楽しいねえ。ほんとうは、ちゃんと湯が入っていて、裸で古本が見られるともっとおもしろかったけど(冗談だよ)。向井くんたち、わめぞグループが次々繰り出す企画は、忙しい中で、忙しいからこそ、遊びを含んだ、楽しいイベントをしようという気迫に満ちている。客が来ない、本が売れないとぼやいているだけで、ちっとも動かない旧派の古本屋さんたちへの張り扇だ。

今朝の朝日新聞読書欄で、ぼくの名前を見つけてびっくり。なにかと思えば、『書肆アクセスという本屋があった』の書評を、重松清さんが書いてくれたのだった。しょぼしょぼと生きているので、ちょっと元気になりました。
ちょうど、NHKBSの再放送で、「ウエイクアップ・コール」という宇宙飛行士たちが見た地球の体験を描くドキュメントを見たところで、こいつはよかったなあ。よく言われることだが、じっさいの宇宙空間は漆黒の闇で、「スター・ウオーズ」その他の宇宙を描いた映画が、星星をちりばめた宇宙空間を映し出しているのはウソだ、ということ。実感する。そして、地球はたしかに美しい。

あ、そうそう。「エン・タクシー」から原稿依頼がありました。なんでも坪内さんからのご指名で、同誌で吉田拓郎特集をやるという。そこで、吉田拓郎体験を10枚書いてほしい、とのこと。これ、断れるかい? 力が入りそうだが、力を抜いて書くことにしよう。

夜、なんの気なしにテレビを付けたら、BSアサヒで、「イタリアへ 須賀敦子静かなる魂の旅 第2話アッシジのほとりに」をやっていた。2時間番組で、もう残りは40分ぐらい。先週にも第1回があったみたい。しまったなあ。チェックし忘れた。須賀がかつて立ち寄った、聖フランチェスコのいた教会が映る。丘の上の石造りの教会。小さな水たまりに金魚2匹。狭い庭に咲く花々。ちょうど夕暮れ時、教会の壁を夕日が赤く染めている。その壁に向かって祈りを捧げる尼僧。夕日の反映が壁から消えるまで祈るのだ。テレビカメラは望遠で、そのあいだ、5分か6分か、音楽もナレーションもなく、固定で、ただじっと、夕日の反映が徐々に消える壁に向かって祈る尼僧を撮る。おそらく、これだけ静止画面を、音楽もナレーションもなく、流したのはテレビ史上初めてではないか。ただ、刻々と夕日のオレンジ色が壁から、すり上がっていくのがわかる。それを、こちらもただ黙ってみる。不思議な時間だった。いいものを見た気がした。再放送やらんかね。
あわてて須賀敦子をひっぱりだし、たとえ数ページでも読もう、とする。


第1回 月の湯古本まつり 〜銭湯で古本浴〜

月の湯は昭和8年創業。木造破風造り建築で、浴場には富士山の
ペンキ絵、床は今ではめずらしい六角形のタイルを使ってある昔
ながらのたたずまいの銭湯です。現在は週3日の営業。そんな定
休日の銭湯をまるまるお借りして、古本市とトークショーを開催。
カフェスペースもご用意いたします。


■日時
4月5日(土)11:00〜18:30 雨天決行

■会場
月の湯 東京都文京区目白台3−15−7
http://www.bunny.co.jp/zousi/shop/04.7_15tukino.html
JR目白駅改札を出て左方向すぐの交番前信号を渡ったところにある
バス停から、都バス「新宿駅西口」行き(白61系統)乗車、5つ
めの「目白台三丁目」下車。降車して左方向最初の路地曲がりすぐ。
徒歩1分。


◎古本市(場所:女湯 風呂場、脱衣所)

■参加者
火星の庭(仙台)http://www.kaseinoniwa.com/
古書ほうろう(千駄木http://www.yanesen.net/horo/
オヨヨ書林(根津)https://www.oyoyoshorin.jp/
古本オコリオヤジ(林哲夫http://sumus.exblog.jp/
善行堂(山本善行http://d.hatena.ne.jp/zenkoh/
ふしあな書店(扉野良人
岡崎武志堂(岡崎武志http://d.hatena.ne.jp/okatake/
古本けものみち南陀楼綾繁http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/
文壇高円寺(荻原魚雷http://gyorai.blogspot.com/
ハルミン古書センター(浅生ハルミンhttp://kikitodd.exblog.jp/
エエジャナイカ(北村知之)http://d.hatena.ne.jp/akaheru/

▼わめぞオールスターズ
古書現世立石書店/藤井書店/m.r.factory(武藤良子)/
旅猫雑貨店/リコシェ/ブックギャラリーポポタム/bukuぶっくす
退屈文庫/琉璃屋コレクション ほか

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トークショー(場所:男湯 風呂場)

■第1部 14:00〜15:00
岡崎武志さん「坂を登れば文学がわかる」
「坂」が出てくる小説を通して岡崎武志さんが文学をわかりやすく
レクチャーします。 定員30名。

岡崎武志さんブログ http://d.hatena.ne.jp/okatake/


■第2部 16:00〜17:00
大竹聡さん、遠藤哲夫さん「酒とつまみと男と男」
「酒とつまみ」編集発行人の大竹聡さんと、「大衆酒場の詩人」の
異名を持つ『汁かけめし快食学』(ちくま文庫)の著者である遠藤
哲夫さんの酒飲み話。公開飲み会です。 定員30名。

遠藤哲夫さんブログ http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/
「酒とつまみ」ブログ http://blog.livedoor.jp/saketsuma/

▼予約受付は3月1日(土)から。予約方法は「わめぞブログ」
にて改めて発表します。3月1〜2日に開催の古書往来座外市会場
でも受付いたします。 http://d.hatena.ne.jp/wamezo/ 入場料は
銭湯と同じ、430円。

      

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◎カフェ(場所:男湯 脱衣所)

チキンライス 萬福亭(古書ほうろう)
焼き菓子 mws a point(ムーズアポワン・目白)
ソフトドリンク各種、ビール、酒類の販売もあり
※数に限りがございます。売り切れ次第終了となります。
■注意!
トークショー開催中はトーク参加者以外の方はご利用いただけません。


●主催:わめぞ http://d.hatena.ne.jp/wamezo/