若いぜ、三島由紀夫

okatake2008-02-09

深夜、もう止んだようだが、また雪だ。地面は真っ白。都心は早くに雨になったようだが、東京西郊は少し寒いのだ。
11時ごろ、高円寺即売会。吉田健一『時間』200円、2度目の吉行淳之介全集4(講談社)150円、三島由紀夫『裸体と衣裳』新潮社は2刷りだが、300円なら安い。読んでいるとおもしろい。三島はちょうどアメリカ帰りで、向こうのお土産物屋で買ってきた「人狼」の面をかぶって、ちょうど中村光夫作、福田恒存演出『人と狼』を稽古中の文学座へ。休憩中に、お面をかぶって、福田のところへ行くが驚かない。中村のとこへ行って「人と狼! 人と狼!」と怒鳴ったら、中村は平然として「ああ宣伝か」という顔をしたという。がっかり。今度は、岸田今日子。こっちは大いに驚き、満足している。このあとも、料亭やタクシーの運ちゃんをおどかして喜んでいる。これが昭和33年の話。三島は昭和と同い年だから33歳。若いなあ。
その他、ささまと国立「ブ」でもちょちょいと買いました。
夜、BSで「レイ」を観る。
週刊ブックレビューで三人が取り上げる本が決まった。ぼくと一緒に出演されるのは、岸本葉子さんと佐藤忠男さん。ぼくは田中美穂さんの『苔とあるく』を紹介します。