部屋の中でもマフラーを

okatake2008-02-02

珍しく、一歩も家から出ない一日。鼻水とくしゃみが断続的に出て、部屋の中でもマフラーをしている。
「インビテーション」書評用、岡田芳郎『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』講談社、というおそろしく長いタイトルの本を一日がかりでメモを取りながら読む。同雑誌のぼくの枠、15字×48行という窮屈な字数で、何度も何度も書き直す。とても納まりきらないので、いつも、一度頭を切り替えてから書き直すのだ。
これだけ書評を書いてきても、毎回、書き方がわからず、そのたびにスタイルをどう決めるかで悩む。書きたいことにあまり拘泥すると、全体が見えなくなるなど、なかなか難しい。もっとさらっと書いて、ああ、この本は読んでみたいな、と思わせるのがいちばんいいのだが、そううまくいかないのだ。
リブロ池袋本店「春の古本まつり」目録が届いて、パラパラ見ていたら、絵や映画ポスターなどに目がいく。妻と「ジョイフルホンダ」という大型量販店へ行っても、西洋骨董などを置いている店で、しきりに小物や椅子や時計などを見ている。ものをもてあそぶことで、志を喪うような気分なのだ。油絵の道具を見て、油絵でも始めるか、と思ったり。心が弱っているのだ。
しかし、和田誠「シネブラボー」の映画ポスターは買っておいてよかったなあ。
毎日「あった、あった。」は、1970年「平凡」歌本。表紙は小川知子と皆川おさむ。中を見ると、圧倒的になかにし礼の時代、だったことがわかる。このあと、1971年「また逢う日まで」から阿久悠の時代となる。
いしかわじゅん漫画ノート』バジリコ、読み継ぐ。いしかわの評で、読みたくなるマンガ、いっぱい出てきた。