ぼくたちドタバタと生き延びたおっさんみたいに

okatake2008-01-25

怖い夢で目が覚めた。一度4時に起き、また眠ったら、今度は9時。そのあいだ、起きる直前まで見ていた夢は、カリスマ女性リーダーのもと、無差別殺戮をする集団があって、そこにぼくは仕方なく加わる、というもの。けっこう描写が細かい。映画を観ているみたいだった。
古本購入ノートを見たら、今年は元旦から、毎日、必ず何か古本を買っている。食事をするみたいにあたりまえになっている。おかげで部屋は足の踏み場もない。
時々、がらんとした明るい部屋で、オーディオとベッドとソファを置いて、とびきり素敵な本棚一つがあって、本はそれだけで、春を知らせる風のような生活を送ってみたい、と思うことがある。
だが、昨日もまた、仕事を終え、立川羽衣「いとう」でちょこまか買ってしまう。浅田彰の映画論『映画の世紀末』500円とか、友部正人詩集『ぼくの星の声』300円とか。あと一冊、100円コーナーでいいのを拾うが、ちょっとこれは書けないや。
京都の古本カフェ「黒猫堂」の高橋さん死去のこと、あちこちで触れられている。ぼくも山本に連れられて一度、その後、一人でも一度訪れている。最初は、腕に包帯まいて、肩から吊っていて(階段から酔っぱらって落ちて骨折)、コーヒーを出せないというから驚いた。二度目に訪れたとき、ひと目で本棚が、古本病に感染してきたことがわかる品揃えになっていたので、楽しみだと思っていたのだが。ぼくたち、ドタバタと生き延びたおっさんのような加齢臭がないまま、逝ってしまった高橋さん。ご冥福を御祈りします。あちらにも古本好きはたくさんいるので、ぜひ古本カフェを開いてください。
そんなで、また杉田比呂美『空を見ていた』を開いてみてる。知っている誰かが、先に逝ってしまったら、またこうして広げてみよう。そんな本だ。もう品切れみたいだが。