杉田比呂美『空を見ていた』

okatake2008-01-21

雪になると天気予報が昨夜告げていたが、白いものは降らず。
さて、朝から仕事だ。「潮」の書評を仕上げる。昼飯食いがてら、クレイジーケンを聞きながら「サイゼリア」に隣接する、立川栄「ブ」へ。そうひんぱんに行ったって買うものないよ。それはそうなんだが。
DVDの特価棚から、ビリー・ワイルダー第十七捕虜収容所」と、おなじみ「大脱走」を買う。「大脱走」なんて10回以上は見てるが、男の子の映画だねえ。朝日の紅白歌合戦に関する記事で、紅白の代わりに放送するとしたら、という質問があって、みんなまじめにつまんない答えをしているなか、みうらじゅんが「大脱走」と書いているのを見て、やられたなあ、と思う。そうだよ、大晦日はテレビで「大脱走」だ。DVDもビデオもテレビ放映も禁じて、毎年、大晦日にしか「大脱走」を見られないとしたら、毎年、見ちゃうかもな。
午後から夜にかけて、あちこちに電話をかけ(朝日の佐久間さんともひさしぶりに喋る)、ファクスをいくつか返し、その間をぬって、中央公論新社から出る本のまえがきとあとがきを書く。どうも、うまく書けない。文章もどんどん下手になっていくようで、やりきれない気持ちだ。それでもなんとか仕上げて、送ったのは夕食後しばらくしてから。
もうこれ以上は、なんにもする気がない。フォアローゼズを濃いめに作って、赤いソフアにどかっと腰をおろし、ひたすらジャズをかける。コルトレーンのフランスでのライブとか。古い70年代の「スィングジャーナル」や「ジャズランド」を読みながら。しかし、どうしてみんな、こんな難しい文章を書くかね。
あ、「ブ」で買った本ね。ほとんど仕入れ用だが。ちくま文庫に入った柳家小三治『落語家論』の元本は、サイゼリアで少し読む。杉田比呂美の絵本と言えばいいか、河出の『空を見ていた』があんまりよくて、仕事の合間にもちらちら眺めていた。いろんな人がいろんな場所、ポーズでぼんやり空を眺めている。それを描いたもの。
ヨムヨムの三角がまた30枚たまってしまった。みんな、持ってるものな。また、時計をもらうか。
それじゃあ、またね。