正月を感じた向田邦子シリーズ

okatake2008-01-15

何とか、筑摩の単行本の序章と終章を書いて送る。昼は、「新刊ニュース」(トーハン)から、原稿料替わりに送られてきたカニ缶でチャーハンを作る。今日もいい天気。歩いて午後は、国立散歩。「ブ」で、保坂和志カンバセイション・ピース新潮文庫を買ったのは、やはりカバーかな。単行本が出た時、書評を書いた覚えがある。理論社和田誠イラストによる星新一『ボタン星からの贈り物』も。手塚賞を受賞した山岸涼子舞姫 テレプシコーラ』の1、2巻が105円で出てたので、買って読んだが、おもしろいねえ。主人公の陰の部分を担う、小岩みたいな顔した小学生の一家の悲惨がリアル。
夕方、CSのTBSチャンネルで、久世光彦演出、向田邦子シリーズの「男どき女どき」を再放送で見る。かつては、正月の第一週ぐらいに、このシリーズを見るのが正月気分だった。ドラマのなかでも必ず正月のシーンがあって、小林亜星の軽快な音楽に、黒柳徹子の「それにしてもあの頃の正月と言えば」なんてナレーションがかぶさる。これはいいものでした。
夜、サン毎書評で、橋爪紳也京阪神モダン生活』(創元社)について書く。あいかわらずジャズを聞きながら。
今週で青春18きっぷのタイムリミットだ。1回は、金曜の五反田行きで使ってしまうとして、もう1回、横須賀へでも行ってこようか。谷内六郎美術館が見たいし、久里浜灯台でも見てくるか。未読のジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』でも持って。
読書ブログを読むと、坪内さんの影響か、江藤淳を読んでいる人が多い。魚雷くんが中村光夫にハマっているというのもおもしろい。ぼくらが大学生のころ、いずれも現役の文芸評論家であった。ぼくは江藤淳の本領は文芸時評にあり、と勝手に思っているが。事実、愛読した。