これほどの腹立ちを女堪忍え

okatake2007-11-20

塩山芳明『東京の暴れん坊』右文書院、届く。少し、目を通しておく。何カ所か笑う。人物の比喩がうまいのな。文章による似顔絵。
昼は甚五郎という人気蕎麦屋へ、妻と。京鍋うどん、だったっけ、鍋にたっぷり野菜やキノコが入ったうどん、1000円だけど、量が多くて、食べごたえあり。砂川「ブ」へ寄って、吉田篤弘『それからはスープのことばかり考えていた』暮らしの手帖社、海野弘『黄金の五〇年代アメリカ』講談社現代新書殿山泰司『三文役者のニッポンひとり旅』ちくま文庫、買う。まあ、仕入れ、だな。
中央公論,送った原稿が20行も足らず、書き足す。完全に忘れていた、「ふらんす」の原稿、先週15日が締め切りだったそうで、「フランスと私」という大それたページの原稿、4・5枚を午後、なんとか書く。その合間に、学研新書の原稿、第三弾を少し書く。コメント欄の投稿がどれも、拙文を補足し、有益な情報で助かる。いい感じになってきた。
これから、TBSの放送原稿ほか、まだ何本かあるのだが、やりきれるかしらん。
白石から同窓会の写真、メールで送られてくる。ほんと、なんでも素早い男よのお。ぼくなんか、まだ帰ってきてから、デジカメ、触ってもいない。
数年かけて、断続的に読み継いできた田辺聖子『道頓堀の雨に別れて以来なり』(上中下)、単行本は大きくて、文庫で買い替えて、この関西行きのとき、下を読了。傑作だと思った。川柳に人生をかけた男たちの物語。引用される川柳がまたいい。一句だけ引く。
 これほどの腹立ちを女堪忍え 緑天
男がこれほど怒ってるのに、女(京都)はあっさり「かんにんえ」と謝って済ませる、というのだ。