ミクシィで

okatake2007-11-14

えー、じつは開店休業状態だった「ミクシィ」を利用して、書き下ろしの下書き連載を書き始めました。学研新書で来年出る予定の、昭和30年、40年のサブカルチャー史を、あくまでぼくの体を通ったものだけ、拾って時系列で叙述するという試みで、これまで準備はしていましたが、どうしても書き始めることができず、「ミクシィ」を使うことを思いつきました。それに、同年代の人が何人かマイミクに登録してくれているので、その人たちの知識や反応をコメントに書き込んでもらうことで、より立体感をもたせようという狙いもあります。
そこで、昭和30年から33年の生まれの人で、ぼくが名前も顔も一致している方という条件の人があれば、ご参加願えればと思います。
一回目は「8マンとたこやき」について10枚ほど書きました。紅白歌合戦や、団地、フォークソング、少年探偵団シリーズ、傷だらけの天使、狐狸庵VSマンボウ、ヨシモト、プガジャウォークマン発売、深夜放送、石森章太郎『マンガ家入門』と、書きたいことが次々と溢れ出ているところです。
今日はサン毎。終えてから白金のブックオフ(カフェがあって、おしゃれらしい)をチェックするつもりだったが、なんだか疲れて、どこへも寄らず帰ってくる。タテキンでポール・オースター『空腹の技法』単行本100円、講談社文芸文庫、フォークナー『死の床に横たわりて』300円。あと、無料箱でごそごそ拾い、ムシブンコトートバックに入れていたら、樽見さんに発見され「準備万端ですね」と言われる。青山二郎装幀、小林秀雄訳アラン『精神と情熱とに関する八十一章』、現代詩手帖「東京の風景」、現代詩大系『堀川正美ほか』などを拾う。書肆アクセスで「大阪人」「八重洲通信」を買う。畠中サン、一連の騒動でお疲れの様子。
堀川正美こそが現代詩の時代があった、と高橋源一郎が書いたことがあった。
「新鮮で苦しみおおい日々」の最初はこんなの。

 時代は感受性に運命をもたらす。
 むきだしの純粋さがふたつに裂けてゆくとき
 腕のながさよりもとおくから運命は
 芯を一撃して決意をうながす。けれども
 自分をつかいはたせるとき何がのこるだろう?


かっこいい。
おお、忘れとった。東京新聞から留守電に、塩山御大『東京の暴れん坊 俺が踏みつけた映画・古本・エロ漫画』(右文書院)の書評依頼がありました。もちろん、謹んでお受けすると、連絡しなくちゃな。