帰ってきました

okatake2007-10-29

ええ、関西から帰ってきました。28日イベントのため、27日(土)、先乗りで新幹線に乗り大阪へ。ぎりぎりまで仕事。早く着けば、大阪古書会館の古書展にまにあったのだが。まだ拝んだこともないのだ。とりあえず、天三へ。天牛書店と矢野書店はとにかく足跡を残しておこう。天牛では、何か買いたい。吉村昭『東京の戦争』ちくま、泉麻人『なつかしい言葉の辞典』SBと200円の文庫2冊。見目麗しい女店員の〇〇子さんから、天牛のうん十年記念の特製目録をもらう。なかは洋書のカラー目録だが、巻頭に天牛書店の歴史について、書かれてある。ありがたい。天神橋筋商店街は行く度に、買い物客が増えている。繁盛亭の人気にあやかったものなり。
京橋へ出て、ホテルで荷を解き、また京橋駅へ。ホテルは、明日、イベントのあるツイン21の近くに取ってもらった(モントレ・ラ.スール大阪)が、京橋と大阪城公園のあいだにある、二つの寝屋川の中州にできたビジネスパーク、未来都市のよう。ここがかつてどういう場所であったか、まったく記憶にない。そうそう昭和30年頃の古い大阪地図があったっけ。見ると「弁天町」とある。あれ、弁天町って、ここか。ほかに、いかなる表示も区分けもない、のっぺらぼうの土地だ。いま、ちょっと調べたら、砲兵工厰跡だ。つまり、開高健が『日本三文オペラ』で描いたアパッチ村。そうか、ここが、あれか。まったく知らない、足を踏み入れたこともない大阪だ。
大阪は知らぬまにどんどん変貌している。
この夜は、今回のイベントを担当してもらっている光文社のお二人と、JIPCの担当者さんと京橋の夜。串カツ「鳥の巣」で下地をつけ、京橋探検へ。古本屋「山内書店」がまだ空いてて、覗く。店の前が、博多の屋台のように、露天の屋台が出ていて、すごい人だかり。大阪名物の一つになってるそう。山内書店では、丹羽文雄の古い小説を500円で。貸本印と、子どもの落書きがあった。
ぼくはホテルであまり熟睡できない。3、4時間うとうとして、目がさめる。28日トークの準備をする。ゲストが永江朗さん。しょっちゅう関西へは来てる由。京都を歩いていると、たちまち知り合いに次々会って、と話を聞くが、それがみな大物なり。永江さんの顔の広さ、業界の浸透度をうかがわせる。永江サンとの対談は初めて。さすが、百戦錬磨で、滞りなく終わる。この日の会場は会議室で、80人ぐらいの参加者があったが、9割が女性。このぐらいのスペースが一番喋りやすい。だから、上野ほどは疲れなかった。始まる前に、中学時代の同級生の女の子(といってもいまは50)が控え室に挨拶に来てくれた。ざっと36年ぶりの対面か。終わってからは、高校時代の同級生、こちらも女性が2人来てくれる。控え室で喋る。
こういう仕事を、というのは世に名前が出る、をしていたからこその再会があり、うれしいことだと思う。この日、紹介した『佐藤泰志作品集』も売れたみたいで、ほっとする。
京阪で京都へ。母親と河原町で食事。お好み焼きを食べたかったが、「ごめんな、お好み焼きが食べたかったんやろ。おかあちゃん、さっき、たこ焼き食べてしもてん」と言われ、断念。夜、ジャズ喫茶「ヤマトヤ」で山本善行とあれこれ無駄ばなし。とにかくよく笑った。善行と喋っているとき、結局、いちばん素直になれる。
気が張ってたのか、帰りの新幹線でも眠らなかったが、家に帰ったとたん、倒れ込むように眠る。いろんな人に会えた、有意義な関西行きだった。
生田誠さんから『むかしの年賀状』二玄社、という絵はがきコレクション本を送られてきていることを忘れていました。2500円+税、は安いなあ。
以下、ナンダロウさんのブログからコピー。書肆アクセスや本のお噂について2大女子が語ります。これは聞きたいなあ。CSで中継してくれないかしらん。しかし、われわれ、いちばん忙しい時だもんな、この時期。海文堂、やるなあ。

「本と女の子の本音?」
本の世界を 女の子 のキーワードで変えた近代ナリコ神田神保町の良心・畠中理恵子が、読書、出版そして書肆アクセス閉店までを本音で語り合います!
出演:畠中理恵子近代ナリコ
進行・林哲夫
12月8日(土)午後3 時〜5 時 入場500 円 

海文堂書店 2F シースペース
〒650-0022 神戸市中央区元町通3-5-10 電話078-331-6501
http://www.kaibundo.co.jp