このところよく眠る夏の終わり

丘の上 銀河の降りるグランドに
子どもの声は犬の名を繰り返し
ふもとの町へ帰る
松任谷由実「晩夏」)


一日仕事をしたり、眠ったり。本当にこのところよく眠る。一日、こまぎれに3、4回は寝ているか。夏の間にたまった暑さを冷却するように、半分仮死状態だ。水分をとり、汗をかき、その繰り返し。
目の前に「金麦」の檀れいの小さなポスター。これが実に効くなあ。いま生きる力の5%ぐらいはこのポスターからいただいている。そのほか、娘の小さな時に描いた絵、吉田拓郎の額入り写真、スーパージェッターの切手(額入り)などが、所狭しと壁を埋めている。 
昼飯食いがてら、家族で外へ。立川栄「ブ」へ寄ると、CD950円以上が500円引きセール。ジャズを中心に5枚ほど買う。アート・テイタム・トリオ、チャーリー・バードがボサノバを弾いたリバーサイド盤など。文庫、新書3冊。
夕方、京都「ガケ書房」山下くんから電話。精算が済み、振込先を教えてくれとのこと。ぼくは2万円ばかし売ったらしい。ガケ書房もイベント中はたくさんお客さんが入ったらしく、やってよかった。でもひと箱分ぐらいは戻ってくる。一度、ぼくの家で古本市をやるかな。
夜は夕食後、国立まで徒歩で往復散歩。夜に入ってようやく、空気に涼しさが混じるようになってきた。汗をぶるぶるかきながら夜道を、CDを聞きながら歩く。ぼくは旧派で、いまだに携帯CD機を愛用している。また、「ブ」だ。別冊太陽、横尾忠則構成『新世紀少年密林大画報』が1000円であったので買っておこう。その他もろもろ。
買わなかったが、中公文庫の棚に、大岡昇平ザルツブルグの小枝』というヨーロッパの紀行文集があって、これは名著なんだよな、と思う。ポケミスローリー・リン・ドラモンド『あなたに不利な証拠として』も仕入れ用に買っておく。これ、すごいんですよ。おや、河出のメグレ警部シリーズが一冊ある。水野良太郎の装幀がちょいといかしていて、100円なら欲しくなる。
帰ったらまた仕事。帰り道は遠かった、来た時よりも遠かった、という歌がありました。