金語楼新作落語集

京都から帰って来たら、わっと仕事が飛びかかって来た。
13日、JPIC担当者と打ち合わせ。秋に全国を「読書の腕前」(光文社主宰)と題して回る講座について。9月17日上野・東京都美術館講堂、10月28日大阪・OBPツイン21の二つが決まる。ほか、サッポロ、名古屋、金沢、京都、米子、福岡などを回る予定。各講座にゲストを招いて対談。それも本になれば、という話だった。10月28日大阪、ならば、少し延長して滞在すれば、31日からの秋の知恩寺古本まつりに参戦できる。
北海道新聞新川和江詩集『記憶する水』思潮社の書評を送る。詩集の書評は珍しく、勝手が違うため、少し苦労する。しかし、これはいい詩集。
15日、神保町。昼ご飯を牧野出版Oさんと食べながら歓談。「スムース」の大阪お笑い図書館を本にしたい、と申し出てくださったのが、先約があり、ということで、とりあえずお目にかかる。「岡崎さんも、そろそろ古本以外の本を」と、これはぼくもつねづね考えていたことで、50代を生き延びるため、さらに自分の技量やジャンルを広げていかねばならない。有意義な話だった。わかってます。まずは工作舎の対談本だ。どうしてもこれを、知恩寺古本まつりまでに作って、「すむーす」の会を開きたい、と山本と電話で話す。Oさんと別れ、書肆アクセスへ。畠中さんがいた。「大阪人」の中津特集号を買う。
サンデー毎日終え、「ささま」へ。店頭で6冊、店内で『金語楼新作落語集』(大日本雄弁講談社・昭和12年)は裸本で傷みがあるが2100円という安さ。これはいいぞ。装幀が恩地孝四郎。挿絵多数。「僕のユーモア半代記」という自伝が最後についている。
水分補給しながら、炎天下を西荻へ移動。音羽館で本を売った代金を受取り、店頭均一から小酒井不木著作集を一冊。なかに昭和3年の名古屋ルポが入っている。興居島屋で澄ちゃんと京都のことなど話す。澄ちゃんと話すと必ず出る話題が、「北條くん、モテモテやなあ」。「京都でも、いっつも女の人といはったでぇ」と澄ちゃん。
「遊歩人」から依頼された原稿は今日が締めきり。不在中に催促あり。日刊ゲンダイから原稿依頼あり。読書日記。ビッグイシューはレギュラーの仕事とは別に読書特集で、依頼ごとあり。今週またたてこんできた。
ちくま文庫『古本病のかかり方』校正ゲラをチェック。ていねいに校正が入っているから安心だ。カバーは石丸澄子さん、解説は荻原魚雷くんに頼んだ。
明日はTBS。イーユン・リー『千年の祈り』新潮社を紹介する予定。
ギンレイホール、カード作ったのに、ぜんぜん行けないや。