この町の朝や夜や夏や冬も

明日から関西。で、前倒しで締切をこなす。まずは、月2回の社説をまとめる仕事。「大菩薩峠」といった感じの長丁場で、集中を要する。ところが、その集中力が30分しかもたない。病気のせいかしらん。苦しい時間が過ぎていく。
午後、大迫くんから頼まれた「均一台の楽しみ方」2枚と、均一本3冊のコメントを送る。大迫くんは、いつも、メールなり原稿なりを送るとすぐに電話をくれる。そして感想を言う。できそうで、できないことだよ、これは。ぼくはできないもん。さて、これで長編と短篇が片付いた。
産経新聞から、書評用の森詠『はるか青春』(集英社)届く。河出文庫松本清張の初期時代小説『信玄軍記』は西口さんから。挟み込みの栞にいつも、一言書いてある。ありがたいことだ。
「spin 02」届く。北村和之くん「エエジャナイカ2 無用の書物」が読ませる。山口へ旅行し、香月泰男美術館を訪れ、香月がよく歩いた町をまた、歩く。そんな一節。「この町の朝や夜や夏や冬も見てみたいと、旅行者の気やすさで思う」という文章に目が釘付けになる。いい文章だ。美しい詩のようだ、と思う。
夕方、少しアン・サリーを聞きながら、天国的気分で仮眠。このままあの世へ行っちまっても、ぜんぜんかまわんけどな、と思う極楽さ。
妻と夕食。和食レストランで2500円くらいの、あれこれついた定食を食べる。天ぷら、お肉、お寿司、土瓶の吸物、茶碗蒸しなどなど。これで1000カロリーいかない。ちょっと旅館で夕食、という気分だ。
夜、巨人・阪神戦をテレビでちらちら、見て、聞きながら、「ヤマケイJOY」の連載原稿。山の本を紹介。今回は「エーデルワイスシリーズ」角川書店、全6巻。阪神は巨人に大勝利。あやうく3連発ホームラン、という場面あり。
あと「ビッグイシュー」連載と、「毎日」の「あった、あった。」を何とかがんばって、押し込めたい。