わたし、雨がこわいの
第2回京都すむーす友の会・開催決定!
すむーす友の会 お知らせ
林哲夫さんの『古本屋を怒らせる方法』(白水社)見本が届きました。林さんの本らしくなく、はじけたユーモラスな装幀。変な言い方だが、どっちかと言えば、ぼくの本みたいな装幀。
これで、「すむーすの会」は、林さんの出版記念会と銘打つことができます。たぶん、当日、林さんからサインがもらえるでしょう。みな、わかってるだろうね。
出席者:林哲夫、岡崎武志、山本善行、扉野良人、荻原魚雷、南陀楼綾繁
日時 8月11日(土) 18:00〜21:00
参加費 1000円(ワンドリンク付き)
そのあとの飲み食いは各自で。食い物ないので、食べてきてください。
木屋町、おいしいものたくさんあるからね。
すむーす同人寄せ書き色紙プレゼントなど、考えています。
場所 Dylan-II(ディラン・セカンド)
京都市中京区木屋町蛸薬師上ル下樵木町192 樵木ビル4F
TEL 075-223-3838
参加申込(先着順、定員に達ししだい締め切ります)
sumus_co@yahoo.co.jp
気がつくと「夏の終わりの夕暮れに 消えそうな空に」と、「クレイジー・ラブ」の一節を、そこだけ、繰り返し口ずさんでいる今日このごろです。
光文社古典新訳文庫、ヘミングウェイ『武器よさらば』(上下)金原瑞人訳が届きました。
「ざんざん降りだな」
「あなたはいつもわたしを愛してくれる。そうでしょう?」
「ああ」
「それは雨が降っても変わらないわよね」
「ああ」
「よかった。わたし、雨がこわいの」
という感じであります。
吉田篤弘『フィンガーボウルの話のつづき』新潮文庫もいただきました。吉田さんはクラフト・エヴィング商會の、といったほうが通りがいいか。しかし、吉田さんのこの短篇集、新潮文庫に入ると、いかにも収まりがいい。他の文庫と比べて、新潮文庫は「瀟洒」力が強い。だから、堀江敏幸さんの本などはぴったりなわけだ。このところ、絶版本の復刊に力を入れているが、新潮文芸文庫として、値段を上げたりせず、カバーを代え、新しく解説をつけるところがいかにも新潮文庫らしい。この復刊シリーズには注目したい。柴田翔『贈る言葉』、林芙美子『風琴と魚の町・清貧の書』なんて、カバーがいいから、また買いたくなるんだ。
阿久悠が亡くなって、NHkの特別追悼番組を見る。短時間でよくこれだけあちこち取材し、放送ビデオを編集し、番組がつくれたものだと感心する。
流れた曲のすべてを知っていたのは歌謡曲の黄金時代、だったからだ。ぼくの阿久悠ベストは、堺正章「街の灯り」。「そばに誰かいないと 沈みそうなこの胸」で始まる。いいのは二番、「好きな歌を耳のそばで 君のために低く唄い 甘い言葉誘いながら そして待った…」
彷書月刊、高遠本の家の原稿を書き出す。小説みたいに書き始めて、照れて消去。普通にいこう、普通に。