雨の日、麻の黒いジャケットで秋葉原へ

30日。小雨の中、夕方外出。神保町経由、秋葉原書肆アクセスに寄る。昨日、朝日新聞に「書肆アクセス閉店」が読書欄で報じられ、畠中さんは対応に追われているだろうと、おそるおそる入店。こけしマッチ制作所著『大阪みてな帖』マイコミ、を買う。ぼくの知らない大阪がいっぱい紹介されている。古本カフェ「うてな」なんて、知らなかった。北区中崎町。今度取材する「ベルリンブックス」が入っている大阪農林会館も紹介されてらあ。
「かんにん」「いとさん」「きずかいない」と文字の入った、はやし製菓本舗の「浪花ことばせんべい」にしびれる。これはお土産に買って帰ろう。
畠中さんとは軽く言葉を交わす。ちょっと切なくなる。もうすぐ転校していくクラスメート、という気分だ。
夜は、日経新聞連載の打上げで、秋葉原の上品な和食店で接待を受ける。挿絵を描いてくれた時の人、内澤旬子さんとともに。お洒落な内澤さんにあわせて、無印で買った、麻の黒いジャケットを着ていったら、内澤さんが「岡崎さん、今日はどうしちゃったんですか」と言う。ちょっと気張った服装をするのもいいものだ。気分が変わる。まだ「ちくま」の仕事が残っているので、ビール2杯飲んで、あとはウーロン茶に切り替える。
帰りは日経のハイヤーで帰宅。楽チンだった。
帰宅して朝まで「ちくま」の原稿を書く。なんとか着地。翌朝、少し手直しして送付。まだ締切があるのだが、しばらくは何も手につかない。
『先生とわたし』の再読と、三木卓『蝶の小径』幻戯書房をメモを取りながら読む。
ビッグイシュー」連載は、武者小路実篤『友情・初恋』を取り上げる。