野球小僧に会ったかい

「金麦」のCM、新しいバージョン。前の方がよかったなあ。釘付けになったもんな、画面に。カメラマンがうまいんだな。気高き幸福感に満ちた画面だった。あれ、壇れい、なんですね。「サンデー毎日」で知った。「武士の一分」と、あまりに印象が違うので気づかなかった。これから発泡酒は金麦にします。
26日、月2本の集中を要する長い原稿を入れ、絞りきったチューブのような気持ちで国立へ。改札で、白夜書房のHさんと待ち合わせ、近くの喫茶店で話す。Hさんとは、昨年末「上々堂」での加藤千晶さんとのトークライブで一度あいさつしている。「野球小僧」という雑誌で、野球小説について書く仕事をすることに。
阪神、中日を3タテ。これ、ひょっとしたら、ひょっとしまっせ。
ルネ・クレマン監督、アラン・ドロン主演「危険がいっぱい」をみる。どんな中身かまったく知らなかったので面白かった。鏡を使ったシークエンス、ちょっと「燃えよドラゴン」を思い出す。アラン・ドロンが惜しみなく美貌と体力を費やしている。
27日、五反田。秘書を連れた社長さん、いちいち秘書に携帯でどこかに、本について未所持かどうか、問い合わせさせている。それはいい。しかし、秘書の女性が、かん高い声で社長に報告するのが許せない。もう少し、恥ずかしそうに、まわりを気にして、小声で喋ってくれ。じっさい、それは恥ずかしいことなんだから。いつもウン万円も使って、五反田としてはいい客なんだろうが。
五反田では、いずれも裸本だが、佐藤春夫『退屈読本』新潮社(大正5)200円、十一谷義三郎『通百丁目』改造社(昭和9)800円が買物。
ほか10冊。
午前から暑い日で、そのまま帰ろうかと思ったが、やはり神保町。昭和34年のリーダー教科書「ジャック・アンド・ベティ」、雑誌の付録の小本2冊、『1955年スポーツニッポン野球選手名鑑』はいずれも200円。
会場で海月さん、黒岩さんと遭遇。黒岩さんを「カフェ・ヒナタ屋」に案内し、お茶をする。お茶といってもぼくはコロナビールを。黒岩さん、この数カ月、思いもよらぬ難局を迎えて、呻吟していたとのこと。
未読だった堀江敏幸『熊の敷石』を読む。すっかり小説世界にとりこまれ、良質な言葉が紡ぐ空気に包まれ、幸せな気分になる。これはいい。
あと耕治人などを読む。
阪神ハマの番長を攻略。これ、ひょっとしたら……