メガネ奪還

メガネは三鷹の遺失物係に届けられていた。電話で、それが自分のものだと確信が持てなかったが、訪ねてみると、ぼくのだった。無事、メガネが戻る。吉祥寺へ移動。自然食レストラン「もんくす」でジャズを聞きながら定食を食べ(なんか、身体に良さそうな、しかもおいしい定食でした)、無印良品で、麻の黒のジャケットと、パンツを買う。メガネが見つからなかったら、無印でまたメガネを作るつもりだったので、そのお金で買った。buku
さんが日誌で、中年になって着る服がなく、けっきょく「無印」で、みたいな話を書いていたが、ぼくなんか、その通りだよ。
藤井書店の200円均一棚に、村上春樹川本三郎『映画をめぐる冒険』を発見。もちろん買う。ジャズのCDがしこたま揃った、吉祥寺ディスクユニオンズート・シムズを2枚買う。これは古本ソムリエのズート・シムズ熱の伝染。小沢昭一事務所にお詫びの電話。編集者の中川六平さんにも、不祥事、報告しておく。やれやれ、だ。
あ、そうそう「ささま」へも寄ったのだ。『ノルウェイの森』の英訳ペーパーバックがあって、これがかっこいいの。525円。ほか数冊。野村くんがすり寄ってきて映画『サイドカーで犬を』がいいと、力説する。
夕方、夕寝。昨夜、あまり眠れなかったのだ。
北海道新聞」と「遊歩人」から原稿依頼。こんな情けないぼくにも原稿依頼がくる。ありがたいことだ。いつもより少し元気に、承諾の返事をファクス、あるいはメールする。いつも空白になる8月中旬も埋まってきた。そしてまた、今月末にかけて、締めきりが詰まってきた。いい仕事がしたい。それしかないのだ、ぼくは。
「ちくま」は今月号、石丸澄子さんこと、尾崎澄子さん東京。次回は呂古書房さん。その次が、大阪「ベルリンブックス」に決まっている。
夕食後、例によって家族で「ブ」散歩。あれこれ買う。そのなかにちくま文庫ヴァージニア・ウルフ短篇集』があって、なかに、共通バスカード5000円の4000円分ぐらい残ったのが挟まっていた。ラッキー。バスで塾通いしている娘にあげる。しかし、ヴァージニア・ウルフを読みながらバスに乗っているというのがしぶい。若い、美しい女性と思いたい。