ほんまにブルータス

雨ですなあ。学校関連の夢を二つ見る。駅、鉄道とともに、いまだによく見る夢のテーマが学校。
「ブルータス」最新号届く。特別付録「旅好き49人が選んだ『ニッポンを旅したくなる本』143冊に執筆している。ぎりぎりになって、飛び込みで依頼されたので最後に登場。すぐ上が海月の市川さん。一つ置いて吉田豪さん。吉田さんが挙げた『全国古本屋地図』の書影にうつっているのは、じつはぼくの本だ。49人のうち、半分は知らない人。ぼくはずっと年上の方。プロフィールを見ると、女性はほぼ全員、生年を出していない。なにか異様な感じがするほどだ。1974年生まれと、表明している辛酸なめ子さんがかっこよく見える。ぼくの目には、だが。
マガジンハウスの仕事をするのはひさしぶりで、振り込み用紙が届く。なんか、お役所みたいで、めんどうくさいな。
神戸・海文堂から「ほんまに」夏号が。福岡さんのパワーが炸裂。特集が印刷、というのもいい。これは「スクリプタ」とともに充実した、読める、書店発の雑誌だ。
3日、古本を買っていないので、禁断症状が出て、大雨のなか、午後、高円寺へ。16冊買う。今日はちゃんと買った本を書いておこう。
まず難ありだが、未所持の「洋酒天国」3と16号を各210円で。
日本小説文庫、久米正雄『青眉(前)』100円。
昭和44年高二時代フロク『MMk交際セミナー』男女交際の指南書150円
『数字でたのしむ50年 昭和の素顔』非売品(和田誠表紙)500円
植草甚一スクラップブックカトマンズでLSDを』晶文社、これは元版で300円
渡辺武信『映画的神話の再興』未来社300円
村野四郎『今日の詩論』宝文社(北園克衛装幀、かっこいい)300円
『昭和7年當用日記』300円(まだ、ちゃんと読んでないけど、個人の手書き日記なり)
北原武夫『体当り女性論』中央公論社(中林洋子装幀)300円
寺山修司『ぼくが狼だった頃』文藝春秋100円
植草甚一『ジャズの前衛と黒人たち』晶文社300円
吉岡憲吉『写真術のABC』300円
佐野文哉『歌ごよみの100年史』210円
杉本秀太郎『花ごよみ』平凡社100円
松田行正『絶景万物図鑑』TBSブリタニカ420円

とにかく安い。500円の本を見ると、高いなあ、と思ってしまうほどだ。禁断症状もあって、歯止めがきかなくなる。
これをぶらさげ、「ナジャ」でジャズを聞きながら品定め。これぐらい買うと、買ったなあ、という充実感がある。
そのくせ、帰り、「ささま」へ寄って、均一で桃源社江戸川乱歩小説全集『魔術師 闇に蠢く』を買う。真鍋博カバーだ。
国立駅前で家族で待ち合わせ、焼肉。今日買った本代の2・5倍くらいが消えていく。本は安いなあ。
古本ソムリエの日記がこのところ絶好調。帰宅すると、本が半分くらい消えているシーンで、ソムリエがどんな顔をしたか、想像するだけで頬がゆるむ。おまけにホームステイが来る。誰か、ビデオで一部始終を録画しておいてくれないか。