バテバテ高尾

TBSモードに入り、6時前に目覚める。3時近くまで飲酒して、というのも、炭酸水の缶を箱で買って、フォアローゼスがあるもんだから、ついつい過ぎてしまった。
発作的に高尾山行きを決め、家を7時半ごろ飛び出す。中央線は下りだが、それでも一杯だな。西八王子で学生が大勢降りて行った。
この日、稲荷山コースをとるも、いままでで一番きつかった。途中、何度も休憩をとる。汗が滝のように噴きでる。それでも切り株に腰をかけていると、木々のあいだを渡る風がひんやりして心地よい。うぐいすほかが、しきりに鳴きわたる。目には緑。足には土。ああ、だから、こんなに苦しくっても、また来てしまうんだな。
最後の200段以上ある丸太の階段を上り、頂上へ。もう、このあと小仏峠まで行く元気がない。おじいさん、おばあさんたちは、さっさとその先を目指して歩いていく。なんて、元気なんだ。
高尾駅まで戻り、高尾文雅堂へ寄る。いい本が、買いやすい値段でいっぱい並んでいる優良店だ。村上春樹川本三郎『映画をめぐる冒険』初・帯があっさり500円で。『文庫の快楽』で、武藤康史が絶賛していた、コバルト文庫の『愛の詩歌』が100円、ほか一冊。
国立まで戻り、駅前文具店でパラフィン紙を、一枚20円を20枚。「何枚ですか?」と言われ、「に、」と言いかけたら、「2枚ね」と言われてしまう。男性がパラフィン紙を20枚買うケースはあんまりないらしい。
家へ帰って水風呂。5時から「ゲーテ」の取材が自宅で。編集者、ライター、カメラマンが来訪。3時間、取材につきあう。くたくたになる。今夜するつもりだった仕事、明日、早起きしてやろう。