ちくま文庫、澄ちゃん

8日、午前、半日遅れの原稿を集中して書き、午後、荻窪へ。
ちくま文庫編集長と、「ちくま」担当のAさんと打ち合わせ。今年10月のちくま文庫ラインナップに『古本病のかかり方』が入ること、決まる。山本善行と、いま、勝手にちくま日本文学全集の続編を対談で作っていること話すと、品切れになった同全集より、30冊だけ、ちくま文庫にシフトして再生されると聞く。それはいい。値段も800円ぐらいになる。ちくま文庫に、フォークものを入れること、進言する。
お二人と別れ、「ちくま」の次号取材のため、興居島屋・澄ちゃんの自宅を探訪する。ずっと前から取材依頼はしてあったが、渋っていたのをとうとう説き伏せたのだ。澄ちゃん宅を訪問するのは初めて。古いアパートの一室。台所とあと二部屋ある。一部屋はシルクの作業用。箪笥やテーブルなどはすべて生活骨董で、全体に興居島屋のイメージと同じ。3時間、生い立ちに始まって、上京話から現在までを聞く。ぼくにとって、澄ちゃんは大事な女友達で、本の装幀などもしてもらっている信頼すべきパートナーでもあるが、初めて聞く話ばかりで、3時間過ぎるとやはり疲れた。「ちくま」では、尾崎澄子として登場する。崎は可の上が立だそうだ。ぼくもホントはそっちの崎。でも面倒で、崎で通している。いわばペンネームだ。澄ちゃんも仕事は石丸澄子でする。