フランス文学とイタリア文学

水曜日は神保町。
タテキンで、中央公論『世界の文学 フランス名作集』を。ラルボーの「恋人よ、幸せな恋人よ」が入っている。
サン毎終え、「ささま」へ。均一で戸板康二『思い出す顔』講談社が拾えたのが収穫だった。ここに「三田文学とスヰート」が入っている。そうだ、山本といま作っている「新文学全集を作る」に、戸板康二を入れなきゃな。『富岡多恵子の発言2 詩よ歌よ』もおもしろいところだ。ほか数冊。すっかり気をよくして、店内で井上究一郎フランス文学論集『忘れられたページ』筑摩を1050円で買う。井上はまずプルースト、だが、ぼくにとってはグルニエ『孤島』の訳者。函入りの好ましい装丁。
余勢をかって、「ブ」へ移動。またごちゃごちゃと買う。200円均一で6冊。文庫を4冊。大久保昭男故郷の空 イタリアの風』新評論。大久保はモラヴィアの訳者。イタリア文学者としての自伝的回想。モラヴィアを角川文庫に収録する時のいきさつが書かれている。元本は早川と至誠堂から出たが、文庫収録の際、早川は納得したが、後者からは「怒気をはらんだ言葉を浴びせられた」、とある。
くるり」最新号が届く。沢田としきさんの表紙は、今回「一箱古本市」だ。魚雷くんの連載は最終回。狩野くんの連載(自伝エッセイ)は、ようやく就職したところ。まだまだ続く。特集は港大尋。
DVDでヒッチコックサボタージュ」を観る。ヒッチコック作品によく出てくる映画館が舞台。スクリーンの裏側が写ったり、爆弾を作っている鳥屋とか、おもしろい場面やカットはもちろんあるが、全体としては低調ではないか。
昨日、毎日の手塚さんから電話あり。ずいぶん前に取材してもらった記事が、31日朝刊、に載るそうだ。「近況」という欄。