春は静かに通り過ぎてゆく

関西から帰って、すぐ泥沼の生活。
とは言いながら、集中して仕事をする時間は短く、よたよたと生きている。
村上春樹訳『ロング・グッドバイ』を仕事のために読みはじめる。清水俊二訳で、なんの不都合もなく、愛読してきたが、村上春樹が訳したものを読むと、初めて読むような気持ちになる。まだ、両者を比較するなんてところまでいかないが、村上春樹の新作を読むのと同じ、という気分になるところがすごいや。あと、村上訳で残された大物は何だろう。ブローティガンアメリカの鱒釣り』はどうか。
昨日昼、国立へ出て、ひとまわり散歩。桜がもう散り始めている。咲いているところ、風に舞う姿は美しいのに、舗道に落ちてべったりくっついているのは汚く見えるのが不思議だ。
春は静かに通り過ぎてゆく、という歌がありましたね。
ディスクユニオンスタン・ゲッツが北欧など数カ国で1960年に録音した「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」を買う。ジャヶ買いで「tokyo、sora」のサウンドトラック盤を。映画は見てない。
夜は家族でパンの美味しいレストラン「サンマルク」で夕食。パンを食べ過ぎた。アンケート用紙に、気に入った店員の名前を、という欄があり、いちいち名前なんて覚えてられるかい、と適当に一人の似顔絵を描いたら、娘も真似して、別の店員の似顔絵を描いてる。変な親子だよ。
あ、そうそう。明日の毎日新聞夕刊(木)から、毎週、「あった、あった。」という古本ネタの小さなコラムを一年間書きます。