では、では、と懐かしい声

快晴。日産自動車、車の点検で取りに来る。外に出ると快晴。どこかへ出掛けたくなる風が吹く。
朝、6時に起き、昨夜できなかった「ジェイ・ノベル」の最後の原稿を書く。綿矢りさ『夢を与える』、青野聰『海亀に乗った闘牛師』、筒井康隆『巨船ベラス・レトラス』、永沢光雄『恋って苦しいんだよね』、古川日出男『サマーバケーションEP』を取り上げる。『サマー』に出てくる女性は、死んではいなくて、死のうとしている、だった。読み間違い、インビテーション原稿を訂正のこと。
昨夜は三鷹上々堂」へ追加補充。精算金をもらう。行き帰り、くるまの運転が、寝不足で危うくなる。しきりに顎を動かしていると、今度は顎が痛くなる。
光文社の森岡くんからメール。増刷の部数、まちがいで、8000部に増えたという。8000部の増刷というのはすごいのではないか。これで2万部。5万部に達したら、お祝に、海外旅行へ行こうと妻と話す。
毎日の経済誌エコノミスト」から『読書の腕前』の取材依頼入る。
4年ぶりぐらいに、かつてよく一緒に仕事をしていたフリーの女性編集者から電話があり、仕事の依頼。ほんとうに久しぶりなり。最後に「では、では」とつけくわえるのが懐かしい。彼女とは仕事で、四国の霊場や、和歌山や、郡上八幡などいろんなところへ行ったが、優秀な編集者なのだ。
午後、コラムを書いている教育誌のグラビア取材が入り、自宅で書棚など写真を撮られる。講師時代の話をする。夜、阿佐ヶ谷「だいこん屋」で三月生れの古本者を中心とした飲み会があるので、少し仮眠しようとベッドにもぐりこむが、目が冴えて眠れず。