これはウソじゃない。4月1日「ガケ書房」イベント

風が強い。突風吹き荒れる。
ゲラを返したり、電話で取材の応対をしたり、午前中からひと騒ぎ。時事通信社から、田村義也『ゆの字ものがたり』の書評依頼を受ける。「岡崎さんに、やってほしい本がありまして」という切り出しに、ちょっとドキドキして待っていると、これだ。絶妙なタイミングだな。某文学賞の一次審査の原稿、段ボールで届く。永江朗くんの仲立で、読書アドバイザーのための講座のテキストに、古本について原稿を書くことに。どうも、話もするみたいだ。
『読書の腕前』についてのインタビューが、「新刊展望」から入り、受ける。
昼食たべに国立へ。ディスクユニオンで、探していたブルーノートの新譜、何と読むのか、女性ボーカル、TRIJNTJE OOSTERHUISの『ザ・ルック・オブ・ラブ』という、バカラックのソングブックを買う。音羽館の広瀬くんも、好きな音楽家として、ニノ・ロータ、ジョアン・ジルベルトとともに、バカラックの名を挙げていたが、ぼくもバカラックとなると目がなく、ついつい買ってしまう。さっそく聞いたが、これはいいよ。
彷書月刊」連載、大阪、天神橋の「ハナ書房」について書くが、ひどく手間取る。書いたり、削除したりの繰り返しで、すっかり自信を失う。「ミーツ」西荻ガイドは400字。これは息をつめて一気に書く。これぐらいの文字数なら、そのほうがリズムが出ていい。書き直しもしない。
光文社から光文社古典新訳文庫別冊『古典新訳の発見』が届いたが、これ、非売品だったんだ。知らなかった。大事にしよう。
深夜、ビデオでヒッチコック「見知らぬ乗客」を、再びか三たびか見る。交換殺人に巻き込まれるテニス選手の話。しかし、うまくできてるなあ。テニス試合のサスペンス、交換殺人の犯人のなんともいえぬ狂気をはらんだ無気味さ、メガネ女子の扱い、ラストのどうやって撮影したのか回転木馬のシーンなど、演出、映像ともに、映画の面白さが充満している。

★4月1日「ガケ書房」イベント概要決まる!

「古本ソムリエの日記」で告知されたように、4月1日岡崎武志『読書の腕前』記念エイプリルイベントが、京都北白川「ガケ書房」で開かれます。古本ソムリエの称号を持つ相方、山本善行と一緒に古本オークション、サイン会、のほか、この日に2人のコンビ名を決めるという案もあり。ゴッドハンドと呼ばれる山本の魔手と握手会もあり。この日の参加者から希望する者に、岡崎武志山本善行の名から一字を与え、古本名を授ける儀式もあり。とにかく、なにがでてくるか、わからない。午後4時から6時ごろまで、入場無料です。当然、打ち上げもあり。神戸「海文堂書店」イベントに来れない方、もちろん両方とも来てくれる方、歓迎します。ガケ書房は、銀閣寺道というバス停から5分くらい北へ歩いた右側に、壁に乗用車が突き刺さった奇抜な建物が見えるが、それがガケ。HPもあるので、そちらを参考に。